メジャーリーグでは、シアトルマリナーズのイチロー選手が、当たり前のように10年連続の200本安打を達成しました。もちろん、前人未到のとんでもない記録。それを当たり前に思わせてしまうところこそが、彼の非凡なところなのでしょうね。
200安打以上を10度記録…という点でイチロー選手に並ばれた、メジャーリーグで通算4,256本の安打を放っているピート・ローズ氏は、イチロー選手の内野安打数が多いことを引き合いに出して、「世界一幸運な男」と評したのだとか。不滅と思われていた記録を塗り替えられようとする張本人が、それを気持ちよく思うはずがありません。皮肉を込めたコメントが返ってくるのは仕方がないところです。
将来、イチロー選手が日米通算で4,257本以上の安打を放ったとしても、ローズ氏が「自らを超える記録」として認めることはおそらく一生ないでしょう。日本で通算3,085本の安打を放っている張本勲氏も、きっと「まだ自分は抜かれていない」と思っているはずです。
彼らが納得しなかったとしても、イチロー選手のこれまで残してきた足跡、そしてこれからまだ続くであろう何年かのキャリアは、間違いなく後世に語り継がれる価値があります。それをリアルタイムで目撃できることに感謝したいですね。
一方、日本のプロ野球に目を移してみると、今年は3人の選手が200本以上の安打を記録しています。阪神タイガースのマートン選手、千葉ロッテマリーンズの西岡剛選手、東京ヤクルトスワローズの青木宣親選手。1シーズンに200本安打以上の選手が複数出るのは史上初だそうです。青木選手は自身2度目の200本突破で、これも日本プロ野球史上初だとか。
まだもう少し残り試合がありますから、イチロー選手が1994年に作った日本プロ野球での年間最多安打記録・210本を超えられるかどうかも注目したいですね。特に、あと8~9試合も残っているセ・リーグの二人には、かなりチャンスがありそうです。
もし、誰かが210本を超える安打を放ったら、そのときにイチロー選手はどんな切り口のコメントをしてくれるのでしょうか。いろんな想像ができますが、ちょっと楽しみです。
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