昨日発表された新しいレッツノート・CF-J9シリーズ。ビジネスモバイルにこだわり続けたパナソニックが変節したのか?とも思えてしまう、こだわる人にとってはかなり衝撃的な新製品です。東京からの帰り道、CF-R4Gのバッテリーは既に切れてしまい、私はいろいろな想像を巡らせていました。
やっぱり、一番気になったのは圧倒的なまでの基礎体力。店頭販売向けスタンダードモデルに搭載されるCore i3-370M(2.40GHz、デュアルコア×Hyper-Threading)ですら、我が家にあるデスクトップ機も含めたどのパソコンよりも高い能力を持っています。これまでなら、重量1kgクラスの小さなパソコンは、どうしても処理能力でデスクトップに及びませんでしたから、私のようにパソコンをちょっと本気で活用しようと思えば、家ではデスクトップ、小さなノートは外出時などのセカンドマシン…という位置づけでした。しかし、CF-J9ほどの能力があれば、大部分の人々にとってはパフォーマンス重視の用途でもほとんど問題はなさそうです。
画面やキーボードが小さくて家で使うのはちょっと窮屈かも…と思うなら、大きな液晶ディスプレイをHDMI端子につなぎ、キーボードやマウスを外付けして使えば済む話です。ネット接続も、我が家の場合は無線LANがそのままつながります。キーボードやマウスは、Bluetoothで接続できればスマートで理想的ですが、残念ながらBluetooth対応だとあまりにも選択肢が狭すぎます。最近の製品では、独自規格の無線方式でもUSB接続のレシーバーが超小型になっているので、使うときにレシーバーを挿す…という運用でも良さそうな気がします。
音楽制作や3次元CGなどの、とんでもなくCPUパワーを消費する趣味を持っている私ならともかく、妻の紫緒あたりの用途なら、CF-J9のこういう運用はかなり現実味がありそうです。ちなみに、CF-J9には外部ディスプレイを接続したときのウィンドウ配置などを支援する「ディスプレイヘルパー」というソフトウェアがインストールされていて、デスクトップで使うときにも活躍しそうです。
昨日はすっかり頭に血が上っていて、すっかり忘れていたのが法人向けモデルの存在。企業での一括納入も多いと言われるレッツノートですから、「ビジネスモバイル」を考えるのならここは無視できません。自宅に戻ってから、早速法人向けモデルのWebサイトを確認してみました。
法人向けにも、CF-J9は既にアナウンスされています。搭載OSはもちろんWindows 7 Professionalになっていますし、いかにもパーソナルっぽい保護ジャケットはオプションになっています。また、セキュリティチップのTPMや非接触ICカードリーダー、指紋センサーなど、個人向けには用意されない仕様も選べるようになっています。
さすがにチップセットレベルの対応が必要なvProには対応していませんが、やっぱり法人向けは「ビジネスモバイル」にこだわり続けています。見方を変えると、個人向けではあまり必要とされない、コストダウンしても問題ない部分を削っているだけ…とも言えそうです。肝心な部分には妙な手抜きがないことを期待しましょう。
ところで、法人向けモデルでは、CF-R9シリーズの他に、「CF-W9」や「CF-T9」の型番を持つ、4:3サイズの液晶を載せた旧世代のモデルもまだ販売中です。一定期間、形を変えないことが要求される場合もあるのでしょうね。
CF-J9シリーズは、レッツノートにはこれまであまりいなかった女性ユーザーを増やすことをかなり意識しています。女性限定のモニター募集も行われています。早速紫緒が応募したようですが、果たしてどうなることやら。何しろ、彼女はあのモバイルギアに食指が動いたほどの、筋金入りのモバイル志向を持っています。モニターとしてはまさに適役だと思うんですが。
「レッツノートJで女子力アップ」なる特設サイトも用意されています。男の私が見ているとちょっと恥ずかしくなってしまうくらいの、懸命のプロモーションです。もしかして、CF-J9の「J」は本当に「女子(Jyoshi)」の頭文字なんでしょうか?…まさか、ねぇ(笑)。
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