レッツノート・CF-R4GにWindows 7 Home Premiumをインストールして使い続けています。CPUの能力が根本的に足りないことやAeroインターフェースが使えないことは、それを覚悟して使っているわけですから、特に問題視はしていません。文句を言えばきりがないわけですが、これについては新しいモバイルPCを買うしか対策はありませんからね。
ただ、一つ気になっていたのが、SSDのいわゆる「プチ・フリーズ」現象。普通に操作しているだけなのに、突然かなりの長時間待たされることがありました。それも、使い込むほど長くなり、長いときには1分以上凍りっぱなしだったりして、さすがにこれは許容できる範囲ではありません。使い始めた頃には、たまにフリーズする…という程度だったんですが、使っているうちにどんどん頻度も上昇。しばしばフリーズするという状態になりました。これではとても使っていられません。
もともと、SSDはCF-R4G標準のハードディスクと交換して導入したものです。考えてみると、Windows 7をCF-R4Gのハードディスクにインストールした環境では全然動作を確認していませんでした。
せっかくなので、ちょっとやってみよう!ということで、再びCF-R4Gを開腹。80GBのハードディスクを元通りに納めました。…と、ずいぶんさらりと書いてしまいましたが、もちろん分解・再組み立ては自己責任の元で行わなくてはなりません。真似してみよう!と思われる方はくれぐれもご注意を。
私の持っているWindows 7は、アップグレード用のファミリーパッケージ。まずはアップグレード対象のOSがインストールされている状況が必要なんですが、ハードディスクを取り外す前に、Windows XPがセットアップされている、工場出荷時の状態にリカバリーしておいたので、この点は全然問題なし。早速作業を始めました。
作業方法もちゃんと書き残しておきましたから、特に問題になる箇所はなし。スムーズに再インストールは済みました。所要時間は約35分。SSDにインストールしたときよりは、少々時間がかかったようです。
再インストールを行ったときにしばしば問題になるライセンス認証も、インターネット経由で普通に通すことができました。ファミリーパッケージでは、3つのインストールに対して同じキーを使うこともあり、どうなるかちょっと心配だったんですが…。ほかの2台のデスクトップPCで、「正規のWindowsではありません」などのメッセージが出ないかどうか、ちょっと気にしています。
記憶装置がハードディスクになりましたから、SSD独特の問題であるプチ・フリーズは起こらなくなりました。しかし、基本的な体力不足はどうしようもなく、動作は全体的に重さを感じます。
そこで、今回はちょっと対策を打ってみることにしました。それは、ReadyBoost(れでぃーぶーすと)の利用。USBメモリなどのフラッシュメモリデバイスを追加することで、これをディスクキャッシュのように使い、データを先読みしておく技術ですね。Windows Vistaから導入された機能です。デスクトップPCでは、2機ともReadyBoost用に4GBのUSBメモリを接続してあり、快適な動作に貢献してくれています。
しかし、モバイルPCでUSBポートにメモリデバイスが数センチも飛び出しているのは、持ち運んで使うことを想定すると、カッコ悪いばかりでなくあまりに多くのリスクが伴います。そこで、こんなものを使ってみました。バッファローのRMUM-4G/BKは、USBポートから5mm程度しか飛び出さないMicroSDカードリーダーに、4GBのMicroSDHCカードがセットされた製品です。Bluetoothドングルなどとほぼ同じサイズで、これなら挿したままでも持ち運べます。
ReadyBoostに使うためには相応のアクセス速度が必要で、Windowsシステムによるテストをクリアしなくては、そもそも「ReadyBoost用」として設定することすらできません。カードリーダーで十分な性能が確保できているのか、正直なところかなり不安だったんですが、もともと差し込まれていたClass 4のMicroSDHCカードを挿してみたところ、見事ReadyBoost用としての設定に成功。そのまま使ってみているところです。ベンチマークで測れる違いは出てこない気がしますし、どう報告しようか頭をひねっています。
プチ・フリーズとは無縁な最新型のSSDに交換してしまえば、きっと問題は全部解決してしまうのでしょうけど、残念ながら財政的余裕が全くありません。今はこれで耐えることにしましょう。余裕が出てきたら、今度はPC丸ごと新しいものに買い換えてしまいそうな気もしますけどね。いつもの愚痴になりますが、宝くじでも当たらないかなぁ…(涙)。
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