先週登場した新しいレッツノート・CF-J9シリーズ。店頭販売が始まるのは次の週末の15日からだそうですが、実際に現物を見る前から、購入資金の目処も全然つかないのに、頭の中でいろいろとシミュレーションを繰り広げています。
先日からの繰り返しになりますが、CF-J9シリーズに搭載されるCore iシリーズのCPUはあまりにも強力です。マイレッツ倶楽部のプレミアムエディションに搭載されるCore i7-640M(2.80-3.46GHz、デュアルコア×Hyper-Threading)なら、外出先での動画編集どころか、楽曲の制作・編集、リアルタイムでの演奏までこなせてしまうかも知れません。USB2.0端子が3個ありますから、オーディオ周りの周辺機器もしっかりつなげます。これは魅力的ですよね。自分が購入すると仮定すれば、やっぱりプレミアムエディションしかあり得ません。
搭載メモリは標準でオンボードの4GB。さらに8GBまで増設できるそうですが、通常の使い方ならおそらく4GBあれば十分です。ただし、先に触れた音楽演奏なども視野に入れると、そうも言っていられなくなるんですが…。
基本的にはハイスペックな方が良い!とは思うんですが、実は結構悩みどころになりそうなのが、ワイヤレスWANを内蔵するのかどうか。もともと、プレミアムエディションはIEEE802.11a/b/g/n対応の無線LAN、モバイルWiMAX、そしてBluetooth 2.1+EDRを内蔵していますが、これに加えてワイヤレスWANかExpressCard/34スロットが排他で内蔵されます。
ワイヤレスWANが内蔵されれば、いわゆる「無線全部入り」仕様になり、かなり広い範囲でメガbpsクラスのインターネット接続を確保できることになります。以前、弟・ささっちもちょっと色気を見せていたように、「全部入り」という言葉には魔法のような響きを感じますが、もうちょっと現実的に考えてみると、本当にそれを使いこなすのはかなり大変です。
状況に応じて使い分ける操作自体も面倒ですが、私の場合はもうこの世界で10年以上過ごしていますから、それほど苦になりません。それよりも問題なのは、すべての接続方法が別々に課金されること。本当に臨機応変に使い分けてしまったら、出費が馬鹿になりません。定額制や準定額制のプランなら、月々1万数千円が確実に出て行きますし、日額課金でも毎日数百円を払うことになりますから、積極的に使おうとすると、実は大して変わりません。
ワイヤレスWANの場合は、普段使う携帯電話とは別に内蔵モジュールの回線契約をしなくてはなりませんから、何だかもったいないような気もしてしまいます。しかし、実際には金額面では差がありません。
NTTドコモの場合、現在は、通話用端末の「パケ・ホーダイ・ダブル」でパソコンと接続してデータ通信を行うと、上限金額は10,395円になっています。もともとiモード通信のみの上限額4,410円を払っていたとすれば、差額は5,985円。データ端末を「定額データプラン スタンダード バリュー」+「定額データ スタンダード割」(この紛らわしい名称付けは何とかならなかったんでしょうか?)で個別に契約するのと全く同額になります。
こうなると、あとは使い勝手の問題。マイレッツ倶楽部モデルの場合、Bluetoothを使って携帯電話と接続し、ダイアルアップでつなぐこともできますから、内蔵しているのとあまり変わりません。携帯電話も常時持ち歩いているアイテムだから…と割り切るか、やっぱりパソコン1台ですべて完結しなくては…と考えるかです。
マイレッツ倶楽部モデルでワイヤレスWANと排他で搭載できるExpressCard/34スロットは、レッツノートシリーズでは初搭載となるデバイスです。従来使われてきたPCカードスロットよりもずっと高速のデータをやりとりすることが可能で、eSATAやUSB3.0といった最新インターフェースの拡張カードも登場しています。
おそらく、ウィルコムが開発してきたXGPも、本格サービス開始の暁にはここに挿せる通信カードが登場するでしょう。ワイヤレスWANには、次世代の規格であるLTEの登場が控えていますが、これも最初はおそらくExpressCard/34の通信カードが提供されます。
ワイヤレスWANモデルの方がバッテリーでの動作時間が短いのも気になります。いろいろ考えると、私ならCF-J9は「マイレッツ倶楽部・プレミアムエディション・ワイヤレスWAN非内蔵モデル」を選びますね。バッテリーはもちろんカタログ値で10時間以上動作できるLバッテリー。あとはジャケットの色をどうするか?あたりの問題になりそうです。
…という妄想の世界の問題はともかく、現在の私には「CF-R4Gを使ってモバイルブロードバンドを実現する通信手段をどうするか」という問題があります。
先に触れたように、携帯電話を使う方法も使えます。しかし、以前から話題にしているとおり、非常に気になっているのはモバイルWiMAXです。何しろ、実効通信速度が段違いですからね。UQ WiMAXのWebサイトで調べてみたところ、自宅周辺でも、職場周辺でも、普段利用する鉄道駅などでもちゃんと使えそうです。
ただ、どんなタイプの端末を入手するのかが結構難しいところで、未だ導入に至っていません。どうしても、「内蔵されているパソコンに買い換える」という選択肢が捨てきれず、そうなるとUSB接続の端末を買うのはちょっともったいないかも?と思ってしまうんですよね。
一つ気になっているのが、端末とは無線LANで接続する「モバイルルーター」という形態になっている商品。これは、モバイルWiMAXに限らず、ワイヤレスWANやAIR-EDGEでも同様の製品が登場していますよね。
複数の機器を同時に、単一の回線契約で利用できるのが強み。LAN側のインターフェースが無線LANなので、PSPやニンテンドーDSなどの携帯ゲーム機、さらにはiPhoneやiPadなどでも使えてしまうのもポイント…なんですが、複数の機器をつなぐ需要は今のところありません。どうも、このままずるずると悩み続けることになってしまいそうです。
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