大きな買い物をすると、それに付随して小さな買い物がいくつも付いてくる…というのは、しばしばある話です。実際に使う時点になって、あれも、これも必要…となって、結果的に当初の予算をオーバーしてしまうこともあります。困った話ですね(多々経験あり…苦笑)。
我が家の場合、最近の最も大きな買い物と言えば、もちろんレンズ交換式デジタルカメラのα55ということになります。例によって、今回もα55に引きずられる形で、実にいろいろなものを買い足しています。とはいえ、ほとんどは当初から織り込み済みのものであり、予算もちゃんと考慮していますから、問題になったわけではないんですけどね。これからこうした本格派カメラ(「一眼レフ」と言いにくくなったのはちょっと不便です)の購入を考えている皆さんの参考になるかも知れませんし、ちょっとまとめておきましょう。
α55本体は、標準ズームのDT18-55mm F3.5-5.6 SAMがセットになったズームレンズキット・SLT-A55VLとして購入しています。他店でボディのみが売られている価格よりも安く購入していますから、レンズはまるで「おまけ」に付いてきたような感覚なんですが、これがなかなか侮れません。
DT18-55mm F3.5-5.6 SAMは広角から中望遠までの焦点距離をカバーして、しかも被写体に0.25mまで近寄ることができます。「一眼レフ」時代からのルールとして、この0.25mという数字はレンズ先端からではなくセンサー面から測りますから、実質的にレンズ先端からは10cm程度のところまで寄れることになります。しかも約210gと軽量で、オートフォーカスもかなり俊敏。とりあえずこのレンズがあれば、本格的な望遠が必要なシチュエーション以外はほぼカバーできます。望遠への対応はほぼ決めていますが、これについては予算の都合もありますし、また実行に移すときにでも改めてお話ししましょう。
このキットと同時に発注した品は二つ。一つはレンズを保護するフィルターです。レンズの先端にねじ込んで使います。保護が目的ですから、入ってくる光になるべく影響を与えないのがよい製品…ということになります。早速先日のミステリーラリーに持ち出したときに、御前崎灯台でカメラを灯台の壁にぶつけてしまったんですが、傷が付いたのはフィルターの縁だけでした。初っぱなから、実にいい仕事をします(苦笑)。
そして、もう一つは16GBのSDHCメモリーカード。1,600万画素級のα55でもJPEG高画質の画像が2,000枚以上撮れることになりますが、それ以上に意識したのは動画の記録。さすがにこれだけ容量があれば、フルハイビジョン画質のAVCHD形式でも約2時間の動画が記録できます。このカメラでそれほど長時間の動画を撮影することは考えていませんし、とりあえずはこれで十分でしょう。ちなみに、α55ではメモリースティックPRO Duoも使用できますが、他へのデータ移動を考えると、こちらを選ばなくてはならない理由は思いつきません。
あともう一つ、本体が届いた直後に近所の家電量販店でライブビュー液晶画面の保護フィルムを購入しました。これも、高価な機器であるカメラを守るためには大事なアイテムの一つです。傷が付かないうちに、できるだけ早く手当てしておきたいですよね。α55/33に先立ち登場していたミラーレス一眼の“α” NEX-5、NEX-3用がそのまま使えます。
先日もちょっと話題にしたとおり、最初に追加発注したのは交換用のバッテリーとHDMIケーブルでした。α55の場合、基本的に常に液晶画面を使っている状態で、しかもオートフォーカスを動作させているわけですから、デジカメというよりもビデオカメラで常時撮影している感覚でバッテリーが消耗していきます。予備バッテリー2本というのは、それほど大げさな装備ではありません。
ただ、これだけ予備バッテリーが多くなると、急速充電器が欲しくなってきますね。それこそ、ハンディカム用に販売されているような、2個のバッテリーを同時にセットしてリレー式で充電できるものがあると嬉しいところです。α55/33に使われるWタイプのバッテリーには、4時間程度で満充電となる通常タイプの充電器しか用意されていません。今後の商品展開に期待しましょう。思い切ってソニーに直接要望を出してみましょうか。
HDMIケーブルは2mのやや長めのものを購入しましたが、それでもテレビ画面を見るときにはカメラから離れて操作できた方が便利です。これを実現できるのがリモートコマンダー・RMT-DSLR1。これは、ソニーのネット直販・ソニーストアで手配しました。α55の製品登録特典でもらっていた500ポイントを、そのまま500円分の金券に使わせてもらい、結構安く入手できました。
これは要するに赤外線リモコンで、テレビをつないだときに画像再生時のほとんどの動作を行えます。また、三脚での「自分撮り」や記念撮影用に、遠隔操作でシャッターを切るためにも使用できます。ただし、リモコンの受光部がグリップあたりの前面にあるので、花火のバルブ撮影などでリモートレリーズの代わりに使うのは少々辛いかも知れません。
もう一つ、こだわっておきたいのがカメラバッグ。これについては、私だけでなく紫緒が持ち運ぶことが結構多くなるだろう…ということで、あまり「カメラバッグです!」という雰囲気ではない、ちょっとオシャレなものを探してみました。
選んだのは、golla(ごっら) CAM BAG M。gollaはフィンランドのデザイナーズブランドで、 カメラの他にもパソコンやスマートフォン、ミュージックプレイヤーなどを入れるバッグやポーチを作っています。あまりにも「らしくない」外観からは想像も付かない、持ち運ぶ機材のことをしっかりと考えた作りになっています。しかも、デザインに凝っているからといっても、お値段の方は特別高いわけではありません。
色は、5色展開しているうちからピンクを選択。浜松駅前のビックカメラに実物が置いてあったんですが、これを見たときは「ちょっと派手すぎて自分で持つのはちょっと恥ずかしいかも」と思っていました。しかし、届いてみると、意外に落ち着いた感じで、私でも堂々と持って歩けそうです。小売店の店内照明は、通常の環境よりもかなり明るいので、見え方がちょっと違うのでしょうね。
カメラバッグのついでに、送料を無料にしよう!ということで(笑)ストラップも購入しました。こちらは香港のブランド・VLASHOR(ふらっしゃー)の製品。これまた、従来の一眼レフ用カメラストラップとは別次元の、「ファッション」と呼びたくなるようなデザインです。もちろん、強度や肩への負担軽減など、ストラップとしての基本性能にも全然問題はありません。
たいていのカメラには標準でストラップが添付されていますが、往々にして「残念な」デキのものが多いです。…オマケなんですから贅沢を言ってはいけないんですけどね。α55の標準添付品は、それなりに太さもあり、肩当て部には軽くパッドも当ててあるなど、意外に頑張ってはいるわけですが、それでもちょっと不満は出てきます。今回購入したストラップは赤のタータンチェックで、私も紫緒も大好きな柄。黒いボディや、ブラウンの取り付け部ベルトとのマッチングもばっちり決まっています。
ひととおりのアイテムをバッグに詰め込んでみると、こんな風になります。まだ中には余裕がありますから、もう少し機材が増えてきても、このまま対応できそうです。もちろん、そうでなくてはカメラ「ケース」ではなくカメラ「バッグ」を選んだ意味がないんですが。
もちろん、先週末の「フライング更新」後も、この「お出かけセット」を持って出かけてきました…が、そちらの報告については、もう少しお待ちくださいね。また回を改めて。
もう一つ、非常に地味ではありますがα55のために購入したものがあります。それは、ソニーの純正パーツであるアクセサリーシューキャップ・FA-SHC1AM。ファインダーの真上にある、フラッシュなどを装着するためのアクセサリーシューに被せておくキャップです。これもソニーストアで調達しました。リモートコマンダーと同時に注文しようとしたのですが、キャップの方はちょうど品切れ。とりあえず予約しておき、後から注文しました。
昔は、アクセサリーシューの規格はほとんどどのメーカーでも同じだったんですが、α55のものは旧ミノルタ時代に導入された独自形状を受け継いでいます。ちなみに、アクセサリーシューの形状はDiMAGE A200とも共通で、DiMAGE A200に標準で装着されていたキャップもそのまま取り付けることができます。
現状ではここに装着する機器は一つも持っていないので、電気接点の保護のために被せておくことにしました。デザイン的にもすっきりしますね。個人的にはこちらの方が好みです。
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