TDLデビュー(1)の続きになります。午後3時前に、私たちは東京ディズニーランドを後にしました。向かった先は、先に車を停めて荷物だけ預けておいたホテルオークラ東京ベイ。今度はフロントでチェックインを済ませ、部屋に入ります。
夜まで思いっきり遊んだ後でチェックイン…という流れでも良いのでしょうけど、同じことを考える人が多いため、夜9時以降のチェックインは非常に混雑するのだとか。せっかくお金を払って泊まる高級ホテルですから、室内や館内の雰囲気も楽しみたいな…とも思っていたので、部屋で一服してから夕方に再びパークに入場しよう!というのが私たちの作戦でした。娘を抱っこして歩いていると、このあたりの時間帯で肉体疲労もかなりのものになるのでは?という予想もあったんですが。
私たちの泊まるデラックスルームは、その名の通り実に豪華な部屋でした。ゆったりしたダブルサイズのベッドが2つ並んでいます。神戸で泊まったスイートの部屋にはさすがにかないませんが、娘が部屋を歩き回って遊ぶスペースも十分にあります。
窓から外を見てみると、東京湾がすぐそこ。そして、その手前には庭園が見えています。これは、実は隣のシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルの中庭なんですが、これがまたいい雰囲気を出しています。何だかズルいなぁ…とも思いますが、日本の庭園文化には「借景」というテクニックもあるわけですし、これもアリ!でしょう(笑)。
そして、いちばんびっくりしたのが、床も壁も大理石張りのバスルーム。トイレと一体のユニット式ではありますが、湯船とは別にシャワーブースがあります。洋式のバスルームはどうも苦手なんですが、これならシャワーブースで体を洗った後でゆっくりバスタブに浸れますから大丈夫です。
一時間少々をゆったりと部屋で過ごした後、ホテルを出発しました。ディズニーリゾートラインに乗って、今度降りたのは東京ディズニーランドよりも一つ手前のリゾートゲートウェイ・ステーション。JR舞浜駅との接続駅なんですが、私たちが降りた目的はイクスピアリで夕食を済ませることでした。イクスピアリは、約140の店舗や映画館が集まったショッピングモールで、もちろんレストランもあります。ここなら、混み合ったパーク内よりはずいぶん余裕を持って食事を探せます。
フードコートで食事を済ませた後、もう一駅先まで乗り直し(一日乗車券を買っていますから、こんな使い方もできてしまいます)、いよいよディズニーランドへの再入場です。もちろん、目的の一つは午前中に「横入り予約」をしてあった「プーさんのハニーハント」。とにかくアトラクションの入口まで行ってみましたが、指定された時間まではまだ20分くらいありました。
さて、どうするか…と見回してみると、隣の「イッツ・ア・スモールワールド」にほとんど行列が出来ていないのを発見。そこで、先にこちらに入ってみることにしました。ボートに揺られながら、ゆったりと世界一周が楽しめる「イッツ・ア・スモールワールド」も、小さい子どもでも楽しめるアトラクションの定番の一つ。この時期は、クリスマスシーズン限定の特別版になっていて、意外に待ち時間も長くなっていることがあります。このタイミングで入れたのは幸運でした。
その後は、お待ちかねのハニーハント。プーさんと一緒に、ハチミツ探しの旅に出かけます。ハチミツの壺に乗り込んだ私たち3人は、縦横無尽に振り回されます。このアトラクションの利用条件は、一人で体を支えて座れること。この手のものに初めて乗る娘が対応できるか心配でしたが、意外にしっかりと乗っていましたね。めまぐるしく変わる景色を見回していました。
ハニーハントから出てくると、そろそろ夜のパレードが始まる時間。今回は、場所取りをするほどの時間的余裕がなかったので、立ち見での見物になりました。ディズニーランドのパレードもいろいろありますが、私はたっぷりの電飾で彩られた「エレクトリカルパレード」がいちばん好きです。
ここでは、被写体の明暗の差が大きく、普通の夜景ともちょっと違う一ひねりしたテクニックが必要な写真撮影を私が担当。紫緒が娘を抱っこして、パレードを見せる側に回りました。しかし、全長700m、通り過ぎていくのに30分以上かかるパレードを立ったまま見続けるのは、それだけでも体力を消耗します。さすがに最後は3人ともすっかり疲れていましたが、それでもじっと見続けてしまうのが光の魔力かも知れません。
ちなみに、こうした場面での写真撮影でいちばん失敗が少ない方法は、実はフルマニュアルの撮影。ある程度距離が離れていれば、露出もフォーカスも決めうちで固定してしまっても、それなりの写真が撮れます。カメラに露出を任せてしまうと、設定がめまぐるしく変化して、明るく光りすぎてしまったり、逆に真っ暗になってしまったり…ということが起きます。
私の場合は、AEロックを随所で使い、現在の露出を確認しながら撮りました。「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」戦法も功を奏して、結構うまく撮れた写真もあり、是非ここで披露したいところなんですが、残念ながら個人で撮影したパーク内の写真を掲載するのは難しいので、解説だけにしておきます。
最後に、パーク内で打ち上がる花火「ディズニーマジック・イン・ザ・スカイ」まで見届けてから、ホテルに向かいました。フロントに出来る長蛇の列を横目に部屋に向かい、風呂に入って、後はゆっくり休みました。実は、私はディズニーランドで遊んだ後でホテルに泊まるのは初めてだったんですが、深夜に家路につくよりは断然楽ですね。妙なところでケチらずに、次回からは宿を取ることにしましょう。個性豊かなホテルもたくさんあることですしね。
3日目の朝は、ゆっくり目に起き出して、まずはホテルの豪華な朝ご飯を食べに行きました。バラエティ豊富なバイキング形式で、それぞれが満足できるものを選べます。満腹になって、部屋でまた一服してからようやく出発…となったわけですが、ここですんなり帰ろうとしないのが私たち(笑)。帰り道とは反対の東に向かって車を走らせました。
行き先は、IKEA船橋。紫緒のリクエストです。IKEA(いけあ)はスウェーデン生まれのインテリア販売チェーンで、日本には現在5つの店舗があります。私たちの住んでいる浜松からだと、そう簡単には行けない場所ばかりなんですが、ディズニーランドからならすぐ近くですからね。せっかくこんな場所にいるんだから、この機会に行っておこう!ということになりました。
もちろん、北欧らしい洒落たデザインの、しかもリーズナブルな価格のアイテムを数多く取りそろえているわけですが、それ以上に特徴的なのは店自体のスタイルかも知れません。店内に入ると、まず2階のショールームに通されます。展示されている商品には、ワゴンに積まれているごく一部の小物類を除いて全て、それが「どこに置かれているか」を示したタグが付けられています。それは、1階のマーケットホール内のコーナー名だったり、大きな家具だとセルフサービスエリアの棚の位置だったりします。買いたいものは、このタグの情報をメモしておいて、後から「ピックアップ」するわけです。もちろん、メモするための紙と鉛筆もちゃんと置いてあります。
それにしても驚いたのは、ショールームの広大さ。基本的に、長い一本道で全ての展示を見ることになりますが、ずいぶんたくさん見てきた…と思って店内の案内看板を見たら、まだ3分の1くらいしか来ていないことがわかり、思わず「もう勘弁してよ~!」と叫んでしまいました。
大きな車に乗ってきていますから、その気になれば結構大きな家具でも買って帰れるんですが、今回は小物類を買い込みました。また機会があれば、今度は他の店舗を訪ねてみたいですね。例えば横浜にも、神戸にもあるわけですし、遊びに行くついでにでも寄ってみましょう。
IKEAでは昼食まで済ませ、後は素直に家路につきました。ここまで来たんだから、木更津まで走って東京湾アクアラインを渡ろうか?なんて魔も差しましたが、さすがにそこまでの無茶は身体が許してくれませんでしたね。帰りには事故渋滞に巻き込まれそうになったりして、結局家に帰り着いたのはすっかり暗くなってからでした。最初にプランを作ったときには、早く帰ってきて家でゆっくり疲れをとるつもりだったんですけどね。ついつい欲張ってしまう貧乏性の私です。
以前ご紹介した「α55お出かけセット」は、この週末旅行がデビュー戦でした。実際に持ち歩いてみると、カメラバッグの意外な小ささに気付きます。実際には、カメラはバッグから取り出して肩にかけている時間も結構長いんですが、主のいなくなったバッグもそれほど邪魔にはなりません。夜のパレードのときには、デイパックはホテルに置いてきて、このカメラバッグとウエストポーチで手荷物を運びました。普通に持ち歩いても無骨にならないのはいいところです。
ただ、カメラという太い円筒が付いた道具を運ぶバッグですから、厚みがそこそこにあるのは仕方がないところです。肩にかけた状態の新しい「車幅感覚」になかなか慣れず、ショップの通路など狭いところを通り抜けようとするときに、しばしば引っかけてしまいました。まあ、これには慣れていくしかないんですけどね。
コメントを残す