1月6日に、米Intel社から、コードネーム「Sandy Bridge」で呼ばれてきた次世代のパソコン向けCPUと、これに組み合わせるチップセットが正式に発表されました。数字4ケタのモデルナンバーが付けられた第2世代のCore iシリーズと、60番台のチップセット群で、これを受けてメーカー各社からは新製品が発表され、自作用の各パーツも既に店頭に並んでいます。
第2世代Core iシリーズは、様々な点で大幅に機能アップ、性能アップを果たした製品です。初代Core iシリーズでは、下位クラスのCore i5/i3にのみ内蔵…というよりパッケージ上に別チップとして追加搭載されていたビデオプロセッサが、第2世代では全てのモデルでCPUと同じチップ上に統合され、統合グラフィックスの性能が劇的に改善しているのだそうです。また、CPU自体にも改良が行われたり、新しい命令セットが採用されたり…と手が入り、チップセットへのデータ転送が高速化されたことも合わせ、総合的なパフォーマンスが大幅に向上しているようです。
既に3年以上自作デスクトップのプラットフォームが更新されていない我が家ですから、今回の新製品発表は更新のタイミングとして注目していました。大幅なパフォーマンスの向上、そして消費電力の低下が実現できることは間違いありません。しかも、気になっていたパーツの価格も、「初物」の割には実にリーズナブル。買い換えを考えていたのなら、もう待つ必要はありません。コストパフォーマンスを考えれば、あえて型落ち品を選ぶ気にもなりません。
更新が必要になるのは、最低限でCPU、メモリ、マザーボード。あとは、シリアルATA接続の光学ドライブ(ブルーレイディスクドライブもかなり値がこなれてきました)あたりを追加しておきたいところです。しかし、その資金すら捻出するのが困難なのが、子育てまっただ中の我が家の状況。他にも必要なもの、欲しいものはいろいろありますし…何とももどかしいところです。
もう一つ気になっているのが、ノートパソコンの状況。第2世代Core iシリーズは、既にノート用も発表されています。特に統合グラフィックスの性能向上、性能あたりの消費電力の低下は、ノートパソコンでこそ有利です。個々のパーツを交換するわけにも行きませんし、ニーズに合う商品さえメーカーに揃えてもらえれば、今こそ買い換え時でしょう。
昨年秋にレッツノート・CF-J9シリーズが発表されたときには、非常に魅力を感じましたが、これはそれまで使っていたCF-R4がかなり老朽化していたからこそ。本来なら、この新しいプラットフォームを搭載して今後登場するであろうCF-J10(?)こそが、私たちが導入するべき新製品です。そのことがあったので、現在トラブル中のCF-R4もまだ修理にすら出さずに我慢し、モバイル用途は先代のCF-R2で何とか乗り切っています。
かつてのレッツノートが採用してきた「超低電圧版」CPUは出荷が遅れるようですが、現行のレッツノートは全て通常電圧版製品を採用していますから、もう待つ必要はありません。事前の開発さえ済んでいれば、CPUの発表と同時に製品発表!ということも考えられました。そうなっていないのは、何か他の事情があるのでしょう。電気的仕様が変わっているので新しい基盤設計が難しいのか、それとも基盤上のチップ配置の都合で廃熱が大変なのか、それとも単に店頭在庫がまださばき切れていないからなのか…。ともかく、いつかは出てくるであろう新製品を待ちましょう。
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