ここ数ヶ月、私が一番気になっていることのひとつが、パナソニックがどんなスマートフォンを発売するのか。3月に、NTTドコモからNECカシオモバイルコミュニケーションズ製のMEDIAS N-04Cが発売され、日本国内の携帯電話を作っているメーカーの中でスマートフォンを出していないのは、ついにパナソニックだけになりました。
昨年11月の2010年度下期新製品説明会・体験会の場で、パナソニックモバイルコミュニケーションズ社は、スマートフォンへの対応が遅れたことを率直に認めた上で、2011年前半にはAndroid搭載のスマートフォンを市場投入することを明言しました。2011年前半もあと3ヶ月。おそらくこの夏商戦には、NTTドコモやソフトバンクモバイルから、「P」の型番を冠したスマートフォンが登場します。
パナソニックのスマートフォンは、「AV融合端末」「生活サポート端末」の2本立てのコンセプトで開発されているようです。前者は、これまでにもVIERAやLUMIXのブランドを付けた携帯電話を販売してきた流れを受け継ぐものになりそうで、ちょうどソニー・エリクソンのXperia arcあたりと真っ向から対決することになります。後者は、私には現在のところ今ひとつイメージがわかないんですが、パナソニックの家電製品との連携機能などを念頭に置いた開発が進められているようです。
ネット上の噂サイトによると、「3.5型画面の生活サポート型と4.3型画面のAV融合型」という情報が出ています。パナソニックは、既にAndroidベースの「ビエラ・タブレット」の開発を発表していますが、一番小さい4型画面のビエラ・タブレットに通話機能を付ければ、新しい「VIERAスマートフォン」はほぼ出来上がりですね。ちょっと気になるのが、両機種とも、レッツノートのホイールパッドのようにタッチパネルを円形になぞるホイール風機能が実装される、という話があること。長いスクロールを行う際に、1画面分ずつ撫でていくしかなかった従来のタッチパネル端末よりも有利になりそうです。
この話を聞いて思ったことなんですが、スマートフォンに要求される性能の中には、Officeデータの閲覧・編集やデータの同期など、ビジネスへの対応があります。ここに携帯電話に要求される軽量、タフ、スタミナ、防水…といったキーワードを並べると、「ビジネスモバイル」・レッツノートと共通するものばかり。パナソニックのスマートフォンのラインナップとして、「レッツフォン(Let’s phone)」というブランディングはアリなのかも知れません。今のところ、そんな噂は微塵もありませんが、年内には登場するであろうXi対応端末あたりで、案外実現していたりして。
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