NTTドコモから、「らくらくホン ベーシック3」が発売されます。4月から、端末の利用を自社回線だけに限定する「SIMロック」を解除できる仕組みを用意する…としていたNTTドコモにとって、これが初めての「他社回線でも使える端末」になります。もっとも、実際にこの端末でロック解除をしようとする人はほとんどいないでしょうけどね。
この「らくらくホン ベーシック3」には「使い方」と書かれたボタンがあり、これを押すと、何と使い方を教えてくれるオペレーターに電話がつながってしまいます。また、この端末を持っている人の状況を定期的にモニタリングできる「つながりほっとサポート」、音声メッセージを送れる「声の宅配便」という新たなサービスも提供されます。
SIMロックを解除してソフトバンクなどの他社回線用の端末として使うこともできますが、これらの新機能は使えなくなります。NTTドコモとしては、別に乗り換えてもらってもいいけれど、うちの会社で使ってくれればあんなことも、こんなこともできますよ…と、何とも余裕たっぷりの市場開放を仕掛けています。もっとも、肝心なのはスマートフォンに対しても同じような態度がとれるかどうか、ですが。
余談ですが、らくらくホンシリーズは富士通が製造している端末です。またしても富士通は新サービスの露払い役を買って出たことになります。未だに富士通はNTTドコモ以外には端末を供給していません。固い絆ですね。もちろん、お互いにとってプラスになるからこそ続いている関係なのでしょうけど。
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