我が家に、先週予告したとおり新しい洗濯機がやって来ました。東芝の「ZABOON(ざぶーん)」・TW-Z8100Lです。「ザブーン」とは、いかにも水をたっぷり使いそうなネーミングですが、パナソニックの「ななめドラム」と並んで業界トップクラスの節水性能、そして省電力性能を持っています。
乾燥機能を積極的に活用したかったので、ヒートポンプ乾燥を採用して消費電力や水量を極限まで抑え込もうとした、この2社の製品に絞り込みました。最大の決め手になったのは価格。両社ともほぼ同じ仕様や性能を持ったラインナップを揃えていますが、ZABOONの方がどの機種でも2~3万円安く売られていたんです。
TW-Z8100Lは、上から2番目となるモデル。帯電させた水の微粒子で除菌を行う「ピコイオン除菌」(ナノイーやプラズマクラスターと同種の技術です)は装備されていませんが、それ以外の基本的な洗濯・乾燥能力は最上位機のTW-Z9100と同じです。ピコイオン除菌は、洗濯できない革靴やぬいぐるみなどに除菌処理ができるんですが、この機能に追加で2万円を払うほどの魅力は感じませんでした。
ちなみに、最後の「L」は左開きを示し、左開きが通常の仕様になります。一応右開きの「R」モデルも用意されますが、本体色が選べなかったりして、あまり積極的にお薦めされていないようです。冷蔵庫と同じで、右利きの人なら開けた扉は右側よりも左側にあった方が作業しやすいですよね。
そして、私にとっては価格以外にもう一つ決め手になった要素がありました。ZABOONでは、ドラムを回すモーターに、洗濯と脱水で全く違う特性を発揮させるため、磁石の磁力を変化させる世界初のモーターを使っているのだそうです。そして、パターンの変化する振動を抑えるために、磁性流体を使って減衰力を変化させる、これまた洗濯機としては世界初となるアクティブサスペンションを採用しています。
広告の中で踊っている、あまりにも白物家電らしからぬ個々のデバイスの男臭いスペック自慢に、ついつい心を動かされてしまったんですよね。このあたりは、LED電球から原子力発電所まで、あらゆる分野の「電気」製品を手がけている東芝ならではのノリなのかも知れません。同様に幅広いモノを作っている日立の製品からも、よく似た香りを感じます。
もちろん、スペックだけでは実際の能力は測れません。全身を先端技術で固めた「ハイテク洗濯ロボット」が、果たしてどんな仕事をしてくれるのか、とても気になっていました。
配達予定日の2日前に、電気屋が我が家に下見にやって来ました。これまで使っていた洗濯機のときにも、搬入には四苦八苦したんですが、ドラム式洗濯乾燥機はどうしても従来の縦型より大柄なものが多く、そもそもプロポーションが全然違います。縦型を据えることを前提に作られている防水パンにきちんと乗るのか、水道の蛇口の位置は大丈夫か…など、結構たくさんのチェックポイントがあります。
この日は私は仕事を休めなかったので、妻が対応しました。私はちょっと心配していたんですが、結果は特に問題なし。入口付近に置いてあった衣装ケースなどをちょっと片付けておけば、設置には問題ないようでした。後は当日を待つのみです。
そしていよいよ配達日当日。午後の到着を、首を長~~~~くして待ちます。どうしてこんなにワクワクするんでしょうか。洗濯機というのは、洗濯物を放り込んだ後はほとんど触れることがない道具なんですけどね。やっぱり、根源的に新しもの好きな性分なのでしょう。
予定時間より15分ほど早く、配達員さんは2人組でやって来ました。「重いなぁ」と言いながらも、古い洗濯機を運び出し、手際よく新しい洗濯機を据え付けていきます。作業は特にトラブルもなく20分ほどで終了。最後に、簡単に使い方などの説明をして、2人は爽やかに帰っていきました。
高さ・幅・奥行きのサイズは、数値上はこれまで置いてあったものとほとんど変わっていないんですが、据え付けられたTW-Z8100Lを見ると、やや圧迫感が減ったような気がします。前面が傾斜して、上部の奥行きはかなり短くなっていますから、そう見えるのでしょうね。
早速、昨晩からの洗濯物を放り込んで、洗濯・乾燥の作業をしてみました。すぐにわかるのは、これまでよりもずいぶん静かになったこと。脱衣所にいると、モーター音はかなり高く聞こえるんですが、筐体全体の振動が上手く抑え込まれているのか、リビングにはほとんど音が伝わってきません。
さらに大きな違いは、洗濯から乾燥までの工程が、全て外から見えるようになったこと。ついつい、じっと窓から中をのぞき込んでしまいます。私ばかりでなく、妻も小さな椅子を洗濯機の前に持ってきて座り込み、しばらくのぞき込んでいました。ついつい見入ってしまう、不思議な魔力があります。
洗濯から乾燥までの工程が、ほぼ定格通りの量で約4時間。これ自体は特に早くなったわけでもありませんが、表示されている時間通りに終わってくれるようになっただけでも、これまでよりずいぶん改善しています。
しばらく使ってみてから、また改めてレポートはしたいと思っています。…私よりも、実際に使う妻に書いてもらった方が良いかも知れませんね。
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