最近、漢検の受験に向けて勉強中です。妻から「漢検、受けてみようよ」と誘われて、私もチャレンジしてみることにしました。
日本漢字能力検定協会が主催している日本漢字能力検定、略して「漢検」は、漢字に関する総合的な能力を問われる検定。最近はテレビのクイズ番組などで漢字の読み書きが問われることが増え、出演タレントの漢字能力の一部として漢検の級が取り上げられることがあります。実際に検定にチャレンジする企画も見かけます。
クイズ番組を見るのは大好きで、テレビの出演者と一緒になって回答しながら楽しみます。漢字の問題は、基本的には知識として持っていないことにはどうしようもないのですが、それでも知っている漢字の意味などに基づいて連想しながら、正答を予想してみたりします。
漢検に合格すればクイズが解けるようになるのか?というと、そうでもないような気はするんですが、テレビに出てるタレントたちを見ていると、「あいつらには負けてないぞ」と妙な対抗意識が芽生えてきます。これが、受験してみようと思った最大の理由、でしょうね。もちろん、漢字を使いこなすことは一般教養の一環として重要なことで、その能力を確認しておいたり、磨いたりするのは満足感だけでなく実益もあります。
先に「総合的な能力」と表現しましたが、漢検で問われる漢字の知識は意外に多岐にわたります。その中でも、やっぱり基本は漢字の読み書き。書かれている漢字の読みを答える問題では、ほとんど間違いなく回答できます。普段から新聞など文章は結構たくさん読みますからね。
しかし、これがカタカナ書きされているのを漢字で書く問題になると、一気に怪しくなります。普段の生活を振り返ってみると、漢字はほとんど自分では書いていないんですよね。パソコンやケータイにかなで打ち込めば、勝手に漢字交じりに変換してくれる環境にどっぷりつかっていると、どんな漢字を書くのか何となくイメージではわかっていても、いざ書こうとすると全然できなかったりします。
これを克服するためには、実際に書くしかありません。小学生の頃には、毎日学校から宿題が出て、漢字の書き取りをしたのを思い出しますが、あれをもう一度繰り返すわけです。どんなことでも、頭の中にしっかりと記憶するためには、身体を動かすのが一番です。手を動かすのもそうですが、声に出して読むのも効果的ですね。
出題範囲はそれだけにとどまりません。私がまず頭を抱えたのが部首の問題。ある漢字がどの部首に属するかを答えるわけなんですが、これが意外に難題です。文字の形を見ただけではすんなり答えられない字が結構たくさんあります。
基本的には、漢字の意味を表している部分が部首になっているんですが、中には「この形を元にして探しやすいから」という理由で設けられている部首もあります。字の中に同じ形の部分を持っているからといって、部首が同じになるとは限りません。それこそ、しらみつぶしに覚えていくしかありません。
幸い、漢検の公式問題集には、正答率の低い設問にマークが付けられています。これを元にして、危なそうな例を覚えていくのが良さそうです。
熟語の成り立ちを問う問題や、四字熟語に関する問題も出てきます。これらは、熟語の意味を正しく理解していないと答えられません。
練習問題を見ると、見たことのないような熟語も結構並んでいます。漢字検定というよりも、ここまで来るともう「日本語検定」かも知れません。しかも、その日本語を全然知らない自分に気付いて愕然とします。
…「がくぜん」と打って変換すれば字は出てくるわけですが、これだってちゃんと自分で書けるんでしょうか。正直なところ、最初はそれほど難しいと思っていなかったんですが、今は相当な危機感を持っています。このまま受験したら間違いなく不合格です。もっと気合いを入れて、まずは書き取りに励まなくては。
コメントを残す