auから、「Windows Phone 7.5」を搭載した初めてのスマートフォン・Windows Phone IS12Tが発表されました。コードネーム「Mango」と呼ばれていたWindows Phone 7.5は、その名前が示すとおりWindowsのMicrosoft社がスマートフォンのために開発した最新のOSです。
かつてはWindows Mobileというプラットフォームでスマートフォンの世界でも一定の地位を築いていたMicrosoft社ですが、最近はiPhoneとAndroidの陰に隠れて全く元気がありませんでした。しかし、PC業界で圧倒的な勝利の味を知っている同社としては、ここで引き下がるわけにはいかなかったのでしょうね。満を持しての逆襲ののろしとなります。
それにしても、国内で真っ先にWindows Phone 7.5機を発表したのがau…というのはびっくりしました。「Android au」はもうGoogle社に身も心も売り渡したのだと思っていましたからね。普通なら、こういう冒険を最初にやってくるのは、たいていソフトバンクなんですが。
まだ実際にIS12Tを手に取ってみたわけではなく、製品発表会の動画くらいでしか雰囲気はわからないんですが、iPhoneやAndroid機とはかなり違った雰囲気のユーザーインターフェースを持っているようです。…まあ、タッチパネルをなぞる操作自体はどうしても似通ったものにならざるを得ませんが。慣れてくれば、使い勝手はかなり良さそうな気がします。
スマートフォンの世界に新しい選択肢が登場すること自体は、業界にとっては好ましいことであると思いますが、そのデキはともかく、さすがに登場するのがあまりに遅すぎたような気がします。すっかり市場はiPhoneとAndroidで染まってしまいました。ここから情勢をひっくり返そうとすれば、製品そのもののポテンシャルだけでは足りず、シェア拡大のために莫大なエネルギーを投入していかなくてはなりません。
もちろん、これから勝負に打って出ようというのですから、Microsoft社には相当な覚悟があるはずです。さあ、根性を見せてもらいましょう。まずは、スマートフォンの肝であるアプリケーション環境がどれだけ充実させられるのかが鍵になるでしょうね。私の2年縛りが切れる今年末までに、ほぼゼロの状態からどれだけ存在感を作り出せるのか。実は結構楽しみにしています。
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