21日の夕方(日本時間)に、スペースシャトル・アトランティス号が、無事ミッションを終えてケネディ宇宙センターに帰還しました。1981年の初飛行から30年間に100回以上の飛行を行ったスペースシャトルは、この飛行を最後に引退となります。
初飛行のときには小学生だった私にとって、スペースシャトルは宇宙開発の歴史そのものです。残念な大事故もありましたが、シャトルの挑戦にはいつも胸をわくわくさせてきました。ひとつの時代が過ぎ去るのに立ち会っているという、ある種の感傷があります。
スペースシャトルには「お疲れさま」と言ってあげたいところですが、それでめでたし、めでたし…とはならない面もあります。地球の衛星軌道上には、国際宇宙ステーションがまだ回り続けています。主要な連絡手段だったシャトルが引退した後は、人間の行き来はロシアのソユーズ宇宙船に、物資の運搬は日本などの運搬船に頼ることになります。シャトルの後継機も開発中だそうですが、デビューにはまだ何年もかかるようです。当面は中継ぎ陣にお願いすることになりますね。十分に枯れたソユーズの技術も、これはこれで安心できるのかも知れませんが。
アメリカの宇宙開発は、この後火星への有人飛行を目指す…なんて壮大な話もあります。いろいろ厳しいご時世に、本当に実現するのかはまだわかりませんが、期待はしておこうかと思っています。
投稿者:
タグ:
コメントを残す