先にお知らせしたとおり、9月8日に開催されたNTTドコモの新商品発表会は、タブレット2機種のみのお披露目という、何とも拍子抜けな結果に終わりました。私たちの興味は、ここ1、2ヶ月くらいの間には発表されるであろう、秋・冬モデルのスマートフォンに移ります。
先の新商品発表会の場で、このシーズンに次世代通信サービス・Xi(くろっしぃ)対応のスマートフォンが4機種登場することが確認されました。海外メーカーが2機種、国内メーカーが2機種という話も伝わってきています。その筋の話によると、この4社はSamsung、LG、NECカシオ、富士通東芝ということでほぼ間違いないようです。ハイビジョン解像度(1280×720ピクセル)の画面など、一部スペックも伝わってきています。
4社の名前が並んだところで、私が一番期待しているのがNECカシオの端末。ハイスペックの装備の結果大型化しそうな各社の端末の中でも、コンパクトに踏みとどまってくれそうな気がしています。何しろ、ガラケー装備全部入り、しかも防水のフル機能を、MEDIAS WPの薄さ8mm未満の筐体に収めてしまったわけですからね。
その新端末に、私は勝手に「MEDIAS LTE」と仮称を付けていますが、Xi対応を付加しても「Xi対応で最薄」くらいは名乗ってくれそうです。もしかすると、防水にも対応してしまうかも知れません。噂で伝わってきている画面サイズも、4機種で最小の4.3型。もっとも、これは「大型女子向け」端末のP-07Cと同じサイズですから、とても小型とは言えませんが。
余談ですが、LTEというのはXiの採用している国際規格名。8日の発表会でNTTドコモの山田隆持社長が「えるてーいー」と連呼していたのが、ちょっとかわいかった(笑)ですね。
実は、防水、最薄、コンパクトと言うだけなら、富士通もかなり頑張ってくれる可能性はあると思っています。しかし、NECカシオには、私にとってはもう一つの魅力があるんです。それは、無線LANの簡単設定機能。おそらく、MEDIAS LTE(仮)でも、従来のMEDIASシリーズ同様に、我が家で使っているNEC製無線LANルーターで使える「らくらく無線スタート」に対応してきます。
現在では、無線LANは暗号化などのセキュリティをかけて使用するのが常識で、各社はこの設定を自動化する機能を用意していますが、スマートフォンでは無線LANのハードウェアは内蔵していても、設定の自動化には対応していないものが多くありました。
最近は、業界標準のWPSに対応した端末がありますし、バッファローは同社の規格・AOSSを利用できるアプリを提供しています。しかし、NECのらくらく無線スタートは、今のところNEC系の端末にしか提供されておらず、AOSSのような汎用アプリもまだ提供されていません。
ノートパソコンの内蔵無線LANに対応させるソフトは用意されているわけですから、スマートフォンに対応させることも出来るはずです。ルーター機器の販売促進も考えれば、NECがそこでちょっと汗をかく意味は十分あると思うんですが…何とかしてくれないものでしょうか。
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