今日は3月11日。東日本大震災のきっかけになった地震が発生してから、今日でちょうど1年が経ったことになります。回りくどい表現をして申し訳ありません。でも、やっぱり「起きてから1年」は過去形ではなく、現在進行形で語られなくてはならないのだと思っています。
震源地から遠く離れていた私たちにも、当日家に帰れなくなりかけたことに始まり、いろいろと影響はありました。しかし、1年が経った今、少なくとも私の周りの暮らしはほぼ以前のままに戻ったような気がします。
しかし、実際にはまだ元通りにならないものがあまりにも多いのは、私があえて言うまでもないことです。自分の住んでいた場所に帰る目処さえ立たない人たちが、何万人もいます。福島の原子力発電所の事故の影響で、他の原子炉も定期点検のために停止させたものの稼働が再開できず、来月には国内の原子炉は全て止まることになりそうです。電気の需要をカバーするために火力発電で何とかしのいでいるわけですが、地球温暖化ガスの排出削減に取り組んできた近年の流れは逆戻りせざるを得ない状況です。
まあ、わたしがここで何を言ったところで、そんな世界が簡単に変わるはずもありませんが、あらゆる方面で、未来に向かって頑張っている人たちは確実にいます。具体的に応援する方法も思いつかないんですが、少なくともそんな気持ちだけは持ち続けていきたいと思います。
今日の新聞のテレビ欄を見ると…今日に限らず数日前からですが、東日本大震災から1年を迎えて、これを振り返るような趣旨の番組ばかりです。今日は、そんな番組は一つも見ませんでした。なるべく関係ないものにしようと、名古屋ウィメンズマラソンの中継にチャンネルを合わせてみましたが、実況でも「被災者への思いを胸に秘めて…」なんてフレーズが聞かれました。とにかく、震災一色です。
あのすさまじい大津波の映像がどのくらい流れたかは知りませんが、今さらプレイバックされなくても、二度と思い出したくないくらい強く記憶に残る、恐ろしい映像でした。あのときのことを忘れてしまえとは言いませんが、あえてみんなが一斉に同じ方向を見なくても、振り返り方はいろいろあって良いはずです。
こんな風にテレビが特定の一色に染まる日には、レンタルDVDの貸し出しが大きく伸びるのだそうです。そう言う私も今日はDVDを借りに出掛けたんですが、確かに人であふれかえっていました。幸いにも、こうしていろいろな過ごし方を選べるような環境はちゃんと存在します。そういえば、去年最初に震災特別報道を切り上げたテレビ局はどこだったでしょうか。記憶は定かではありませんが、別に彼らは報道の使命を放棄したわけではなく、きっとテレビの別の使命を思い出したのでしょう。
余談ですが、震災前に1日300近くカウントされていたSSK Worldへのアクセスは、震災直後に200弱に減って以来、現在になっても元に戻っていません。これがどんな影響なのかは、正直全くわかりません。震災の影響を受けるほどの大それたサイトだとはとても思えないんですが…。
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