金環日食で大騒ぎだった一日も、もうすぐ終わりです。金環日食と言えば、Dreams Come Trueが1990年の作品「時間旅行」の中で今回の金環日食のことを歌っています。この曲の中で、天空の巨大なゴールドリングを彼氏におねだりしてしまう彼女。22年間待てたんでしょうか?
…と、それはともかく、多くの皆さんが、この日のために日食観測用のメガネを購入されたのではないかと思います。これがなくてはまともに見られないから…と用意したものの、次に日本で見られる金環日食は2030年の北海道。日本国内で広く見られる部分日食にしても、2016年まで待たなくてはなりません。もう要らないや…とゴミ箱送りにしてしまった方も結構多いかも知れませんね。
しかし、捨てるのはちょっと待ってください。たった2週間待ってもらえれば、金環日食どころではない超レアな天文イベントを見るために、そのメガネが大活躍できるんです。
6月6日の午前7時頃から、「金星の太陽面通過」という現象が観測できます。これは、その名の通り金星が太陽の前を横切るもの。月よりもずっと小さな金星は、ほとんど太陽の光を遮りませんから、「日食メガネ」なくしては見ることは不可能でしょう。太陽の上に小さな黒い点が現れて、数時間かけてゆっくりと動いていくように見えるはずです。
前回金星の太陽面通過が観測されたのは2004年6月8日でした。しかし、次に見られるのは何と2117年。おそらく、誰もにとって一生で最後の大イベントになります。これを見逃してはもったいないと思いませんか?
そう言う私も、この日は仕事の予定が入っているので、じっくり見られるかどうかは微妙なんですが、午前中いっぱいくらいは観測可能なはずなので、機会は狙っていたいと思います。
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