これまでも何度か話題にしていますが、現在、SSK Worldのコンテンツ管理システムとしてはMovable Typeを使っています。Movable Typeとの付き合いは、Webサイト内でブログの運用を始めた2005年からになりますから、もう足かけ8年目。この間、バージョンナンバーは3から5へと移り変わり、ブログを運営するためのシステムから、Webサイト全体を管理するシステムへと進化してきました。
しかし、システムが大きくなってきたせいか、最近は何かと動作の重さが気になるようになりました。また、PerlベースのMovable Typeプログラムの中でPHPを組み込んだドキュメントを扱っているため、これが運用で妙に頭を使わなくてはならない原因のひとつになっています。デザインを直していくのも一苦労です。
そんな状況で、最近考えているのがブログシステムを乗り換えること。私がMovable Typeを導入した頃から既にあったシステムに、WordPressというものがあります。PHPベースで軽快に動作するプログラムで、Movable Typeと同様に巷には多くのテーマやプラグインが公開されていて、ユーザーによる拡張が可能です。しかも、有料販売が基本のMovable Typeとは違い、WordPressはオープンソース。Movable Typeも個人利用なら無料で提供されていて、一応オープンソース版も存在するわけで、条件は同じなのかも知れないんですが、見ていると開発のスピード感が全然違います。
私が利用しているさくらインターネットのレンタルサーバーでは、Movable Typeと同様にWordPressも簡単な手順でインストールして、同じサーバー上で共存させることが出来ます。そこで、とりあえずインストールだけはして、いろいろいじってみているところなんですが、実際に乗り換えるかどうかは相当迷っています。
一番気になっているのは、大量にある既存のドキュメントを引っ越す労力が大きくなりそうなこと。Movable Typeで書いてきた記事をエクスポートして、WordPressにインポートすること自体はできるんですが、どうしてもURLが変更されてしまうことになってしまい、パーマリンクを担保するのが困難です。また、現在データ移行用に用意されているプラグイン自体にもバグがあるらしく、正しく移行できないデータがあります。
もう一つ気になっているのが、WordPressはブラウザからリクエストがある度にデータベースから情報を呼び出してリアルタイムにページを生成するシステムのため、データベースサーバーがダウンしたら即記事が失われてしまうこと。静的再構築方式を採っているMovable Typeの場合、データベースが飛んでも、再構築されたページが残っていますから、記事そのものは復旧できる可能性があります。実際にそんなトラブルを体験しているだけに、ついつい神経質になってしまいます。
それぞれにメリット、デメリットがある話ですし、もう少し検討してみようと思いますが、再デザインにかかる労力も考えると、なかなかまとまった時間が作れない中で、システムの乗り換えはちょっと難しいかも知れません。まあ、自分が好きに決められる話ですし、気が向いたときに何かするかも知れません。例えば、WordPressで新ブログを立ち上げてみるとか。
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