結婚してから、もうすぐ6年になろうとしています。結婚して変わったこともいろいろありますが、代表的なことのひとつが、結婚指輪をはめるようになったこと。そして、その指輪が行方不明になって大慌てした…という話を、以前ご紹介したことがあります。その後、それまで以上に指輪の所在には気を遣うようになり、幸い指輪が行方不明になったことは一度もありません。
どこに出掛けるときでも、基本的には左手の薬指にはしっかりと指輪が収まっています。何年も使い続けていると、指輪の表面には細かい擦り傷のようなモノが付いてきて、光沢が落ちてきます。こんなときには、指輪を購入した宝飾店でクリーニングをしてもらうと、ずいぶん綺麗になりますね。さらに状態がひどくなると、再研磨なんて方法もあります。
私たちの結婚指輪を購入したアンジェリックフォセッテでは、購入後はクリーニングはもちろん、サイズ直しなどメンテナンスの多くを無料で行ってくれます。結婚指輪を買うときには、店に入るのが何だか恥ずかしかったんですが、いつもフレンドリーに応対していただき、何度か足を運ぶうちにすっかり慣れました。歳をとって羞恥心が摩滅してきたからかも知れませんけどね。
ある日のこと、指輪をはめようとして手に取ったところ、妙なことに気がつきました。真円のはずの指輪が、楕円形に曲がっているんです。指にはめることは出来ましたが、これまでなら指に入れたまま軽く回せた指輪が、がっちりとハマってしまって、力を入れないと回せません。
結婚指輪は一生の記念の品。歪んでしまうのは気分の良いものではありません…というより、そもそも変形してしまうこと自体想像もしたことがありませんでした。びっくりして妻に見せてみたところ、「お店に持っていけば直してもらえるんじゃないかな」とのこと。ともかく、仕事帰りに店に寄ってみることにしました。
店で「こんなになっちゃったんですが」と指輪を見せると、店員さんはそれほど驚いた風でもなく、「ちょっとお借りしますね」と指輪を確かめていました。そして、「ちょっとこちらで直してみますので、出来たモノをご確認ください」という返事が。店内で、ある程度歪みは直せるのだそうですね。数週間預けて修理だ…とばかり思っていた私は、ちょっと驚いたんですが、とりあえずお願いしました。
5分ほど経って出てきた指輪はほぼ真ん丸。じーっと見ていると、デザインの関係もあって本当に真円なのかどうかだんだんわからなくなってきますが、納得できる程度に修正していただけました。納得いかない場合には、加工費のみで新品同様に直してもらうことも出来るのだそうですが、とりあえず、このまま使ってみることにしました。ついでにクリーニングもしていただいたので、輝きも戻って上機嫌です。
店員さんにお話を伺ったところ、指輪が歪むということ自体は、そんなに珍しいことでもないのだそうです。私たちの結婚指輪はPt950のハードプラチナ製で、指輪としては比較的堅い材質なのだそうですが、それでも大きな力が加われば曲がる可能性は十分にあるのだとか。外周から圧縮する力には非常に強いのですが、内側から加わる力には案外弱く、思わぬことで変形する例もあるようです。
例えばゴルフやテニスで曲がってしまう…という話を聞いて、ふと思い浮かんだことがありました。それは、先日もちょっと話題にした「太鼓の達人」のバチ。同じように手に握って使い、インパクトの瞬間には力が加わります。ゲームセンターでエキサイトしていたときも、指輪はもちろんはめたまま。あのときに曲げてしまった…ということで、ほぼ間違いないでしょう。
これまでは、指輪を紛失しないために、外出先では絶対に外さない!というのを習慣にしてきましたが、これからは、指輪を守るために、ときには外すこともアリだと思います。左利きの私の場合、外さなくてはならない場面は意外に多そうな気がします。外したときにしまっておく場所も、ちゃんと意識しておかなくてはなりませんね。それこそ、そのせいで紛失してしまっては洒落になりません。
ところで、関節の太い男性の場合、女性と比べると指輪の収まったときに指輪と指の間に隙間が出来ていることが多く、これが変形の原因になることが多いのだとか。もしサイズが下げられるのなら、変形のリスクが減らせる…ということだったんですが、試しに測ってみたところ、私の指輪は現在のサイズが最低限ということがわかりました。場合によってはサイズを直してもらうことも考えたんですが、今回はなし。気をつけて使うしかないようです。
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