5月末あたりから、私の自作PCがどうも不安定な挙動を示すことが増えていました。しばらく使っていると、マウスカーソルが動かなくなり、Ctrl+Alt+Delも含めてその他の入力動作も全く受け付けなくなってしまい、いわゆるフリーズ状態に。電源を切るしかなくなってしまいます。
思い当たる節はいくつもありました。ゴールデンウィーク明けくらいに、不注意でケース前面のUSB2.0ポートを破損してしまい、このときは派手なビープ音が鳴り響き、安全回路が働いて強制的に電源が落ちました。5月下旬には、落雷で瞬間的に電圧が落ちて、このときも持ちこたえられずにシャットダウンしました。何もそこまでイジめなくても…という、なかなか苛酷な環境です。
フリーズの症状がハードウェアの問題に起因していそうな気がしたので、騙し騙しでしばらく使いながら様子を見ていると、どうやら一定のパターンがあるのが見えてきました。
問題は、USB3.0のポートにUSB2.0のみ対応のデバイスをつないで使っているときに起こっているようです。例えば、一眼デジカメ・α55から写真を読み込もうとするときには確実にフリーズします。充電のためにスマートフォンのF-05Dをつないでいるときにも、フリーズする頻度が高いようです。
USB3.0では、USB3.0ポートにUSB2.0デバイスをつないでも使える後方互換性と、USB3.0デバイスをUSB2.0ポートにつないでも(USB2.0デバイスとして)使える前方互換性の双方が確保されていることになっています。しかし、その構造はUSB2.0互換の端子の奥に新たに電極が追加されたもので、USB2.0とUSB1.1以前の間で確保されている互換性とは少々質が違います。
特に、私のマザーボードの場合、Z68チップセットにはUSB3.0が内蔵されていないので、別チップ(Etron社製)を搭載しての対応になっています。規格登場初期の製品ということもあり、互換性にはあまり期待してはいけないのかも知れません。
もともとそう思っていた私は、USB3.0のポートにはUSB3.0対応の外付けハードディスクしかつないでいなかったんですが、先にも触れたとおりケースのUSBポートを壊してしまったせいで、ポートの絶対数が足りなくなってUSB3.0ポートを使い回さざるを得なくなってしまったんですよね。おかげで今回の症状が見えてきた、とも言えるわけですが。
ともかく、症状改善と使い勝手の回復のために、前面パネルに取り付けるUSBポートを調達してきた方が良さそうですね。ケースのデザインに合わせたシルバーのパネルを持つ製品はなかなか見つからないんですが、ちょっと探してみましょうか。
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