木曜日・20日の夕方に、タイムコレクションのIさんからお電話がありました。そのときには私は電話に出られなかったんですが、留守番電話に残された「お伝えしたいことがあります」というメッセージに、何となく嫌な予感を覚えながら、折り返しご連絡を入れました。
この日、Iさんは電気工事の業者さんと一緒に我が家の建築現場に赴いて、現場監督のOさんと照明についての打ち合わせをしたのだそうです。上棟式の日にもOさんには私から照明の変更点について大まかなところはお知らせしてありましたし、IさんからもOさんに連絡を取って打ち合わせをするつもりだ…というお話を聞いていたので、お任せしてありました。
Iさんが気にしていたシーリングファンの件など、打ち合わせの目的はほぼ達成できたらしいのですが、ひとつ意外なところでトラブルが発生してしまいました。それは、ダウンライトの穴を誰が空けるのか?という話。Oさんと電気工事業者さんの双方が、「それはそちらの仕事でしょ」と主張して、間で板挟みになってしまったIさんは困ってしまったのだそうです。これまで、新築の家でダウンライトを施工するときには、穴は先に空けてもらってあるのが普通だったのだとか。一方、リフォームでダウンライトを追加するときは、電気工事業者が空けることもあるようです。
Iさんからは、施主である私からOさんに穴を空けてもらえるようお願いしてもらえないか?というお話がありました。また、穴が空けられないのならダウンライトはやめてシーリングライトに変更した方が良いのかも…という、やや消極的な(苦笑)ご提案もいただきました。さらにお話を伺ってみると、どうやらIさんたちは穴あけを失敗してしまったときの対応について心配しているようです。
もともとIさんから提案していただいたダウンライト。できることなら、やっぱり実現したいところです。とりあえずは「何とかならないかこちらで考えてみます」とお返事し、「もしかすると穴あけをお願いするかもしれませんが、ご心配はさせないようにします」と付け加えて電話を切りました。
かっこいい返事はしてみたものの、実は私もダウンライトの施工についてはあまり詳しいことがわかっていません。ともかく、ネットサーフィンで情報収集をしてみることにしました。
例えば、Googleで「ダウンライト 穴あける」などと検索してみると、全国各地の施主さんがダウンライト用の穴を空けてもらった状況のレポートがたくさん出てきます。穴を空けるのは、住宅施工業者の場合も電気工事業者の場合もあるようですが、どうも電気工事業者が空けていることが多いようです。
そして、穴あけに失敗している話の何とまあ多いこと。石膏ボードに穴を空け損なって、仕方がないので裏側に板を当てて失敗した穴を塞ぎ、跡は壁紙で隠す…なんて残念な例も結構あるようですが、天然木パネリング仕上げのBESSの家ではそんな誤魔化しは利きません。失敗した実例の方が圧倒的に記事に残されやすいので、頻度についての判断は控えますが、どうやら「業者任せにしてよい簡単な作業」とはとても言えないようです。誰が空けるにしても、私自身が立ち会うつもりでいた方が良さそうな気がします。
単純な穴あけ位置のミスは論外ですが、結構多いのが、穴を空けてみたら天井の根太や配管などと干渉してしまい、その場所ではダウンライトが取り付けられなかった…というパターン。これを回避するために、電気工事業者は天井を叩いてみたり、試しに千枚通しなどで突いてみたり、さらには専用の探知機なるモノを使ったりもするようです。
しかし、自ら天井を作った住宅施工業者なら、下地も配管も全ての位置を把握していますから、少なくとも穴を空ける意味がない場所に空けてしまう…というミスはあり得ません。どうも、ベターなのは施工業者に穴あけを依頼することなのではないか、と感じました。まあ、私からすれば、最終的にきちんと照明が取り付けられるのなら、誰が穴を空けても構わないんですけどね。
こうして、当面の方針は「Oさんに穴あけをお願いする」と決定。断られた場合にはIさんにお願いするしかないんですが、Oさんには最低でも穴を空けるべき場所を明示していただき、Iさんたちに無用な心配はさせないようにしよう…という作戦を立てました。
翌日の今日、早速Oさんに電話しました。私からは、先に整理したとおり、電気工事業者が穴を空けると失敗が意外にあるらしいこと、間違いを少なくするためには住宅施工業者にお願いした方が有利なこと、そして私としてはBESSの家づくりに慣れているOさんたちに穴あけ作業をお願いしたい…ということを伝えました。Oさんは、私の話を聞いた後、「S.S.K.さんがそうおっしゃるのなら、ウチでやりましょう」と穴あけ作業を了承してくれました。
穴の場所については、もともとシーリングライトで予定していた各部屋の中央に設置することを基本路線に、根太などが干渉しない場所を選んでマーキングしてもらい、その位置をこちらで確認してから穴を空けてもらうことにしました。Iさんには、ダウンライト用の穴に必要な仕様をOさんに送ってもらえるようお願いしておきました。肝心の穴の寸法などが違っていては、笑い話にもなりません。
これで、ひとまず作業の進め方は固まって一安心です。しかし、何しろ一度はこじれた話。実際に穴が空けられて、照明が取り付けられるまでは、あまり余裕で構えていてはまずいような気がします。Oさんによると、来週中には天井が施工されそうです。チェックは怠らないようにしましょう。
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