先日、私の自作デスクトップPCで、OSをWindows 7 Home PremiumからWindows 8 Proへとバージョンアップしました。さて、第一印象を語ろうか…と思っていたところだったんですが、思わぬところでもうひとつバージョンアップの話が舞い込んできました。スマートフォン・ARROWS X LTE F-05Dの、Android 2.3からAndroid 4.0へのバージョンアップです。
既にデビューから1年となるAndroid 4.0。今年3月に、NTTドコモは、自社のスマートフォンの中でAndroid 4.0へのバージョンアップを予定している機種を発表しました。もちろん、F-05Dもその対象に含まれていましたから、バージョンアップの知らせが飛び込んでくるのをずっと待っていました。
昨年冬の商品ラインナップの中ではフラッグシップ的存在でしたから、F-05Dのバージョンアップは比較的早期に準備されるのでは?と思っていました。しかし、7月以降徐々にバージョンアップのニュースが入り始めたものの、待てど暮らせどF-05Dの声は聞こえてきません。F-05よりも先に登場した機種も、後から登場した機種も、次々にバージョンアップが発表され、このまま「バージョンアップ断念」となって取り残されるのでは?という不安が起き始めていましたが、11月に入ってようやくバージョンアップの提供が発表に。ホッと胸をなで下ろしたわけです。1年近くAndroid 2.3で遊ばせてもらったんですから、感謝することにしましょう。
ちなみに、Android 4.0のことがしばしば「ICS」と書かれますが、これは開発コードだった「Ice Cream Sandwich」の頭文字を取ったもの。Androidの開発コードは、2.1がEclair、2.2がFroyo(Frozen Yogurt)、2.3がGingerbread、4.1/4.2はJelly Beanと、何とも美味しそうな名前が並びます。バージョンが上がるごとに、頭文字のアルファベットが進んでいくのも遊び心ですね。
F-05Dのバージョンアップには、Wi-Fi経由で端末に直接ファイルをダウンロードする方法と、パソコン等でダウンロードしたファイルを転送する方法が用意されます。データ量が膨大になるためか、XiやFOMAの回線から直接ダウンロードする方法は許可されていません。最初にバージョンアップ用のアプリを富士通のWebサイトからダウンロードして、これを実行すると実際のバージョンアップ用のデータがダウンロードされる…という二段構えの作業になっています。
バージョンアップの作業を始める前に、確認画面が表示されます。作業は自己責任であること、以前のバージョンには戻せないこと、バックアップを取っておくようにすることなど、ちょっと脅しのようにも読み取れる内容ですが、もちろん事前にバックアップを取って、NTTドコモのWebサイトにあるマニュアル通りに作業を進めれば大丈夫です。
一方で、富士通のWebサイトにあるQandAでは、今後はAndroid 4.0に更新された最新バージョンのみをサポート対象にする…と読み取れる記述もあります。先に「大丈夫」と書いたものの、失敗すれば起動不能になり修理…という大きなリスクも伴う作業です。それを多くのユーザーにただ強いるだけ…というのも、問題がある気がします。
何度か再起動を繰り返し、1時間弱でバージョンアップ作業は完了しました。一見するとあまり代わり映えしないロック画面ですが、画面上部の通知バーにある電池残量や電波状況の表示が緑色から水色に変わり、ロック画面から直接カメラが起動可能になっている、Android 4.0の特徴的な画面です。
バージョンアップ前から、UIシェルにはサードパーティーのGO Launcher EXを使っていたので、ロック解除直後の画面はほとんど変わりません。ロック画面と同様に通知バーの色遣いが違うので、かろうじて変化がわかります。タッチパネルの反応が、バージョンアップ前よりも微妙に改善したような気がしますが、もしかすると、これはパフォーマンス向上に期待しすぎているだけの思い込みかも知れません。
通知バーから通知画面を引っ張り出したり、設定画面に入ったりすると、表示フォーマットが大きく変わっているので、変化はより実感しやすくなります。単に見た目が変わっただけでなく、設定内容自身も階層構造も一新されているので、目的の項目がどこにあるのか戸惑うところが結構あります。メジャーバージョンが一気に2も進んでいるわけで、これはもうほとんど別物。しばらくは苦労しそうです。
バージョンアップでパフォーマンス面はどう変化しているのか、バッテリーの持ちはどうか…など、気になることはいろいろあります。しばらく使い続けてみないとわからない面もありますし、またご報告したいと思います。
バージョンアップ作業には不具合がつきもので、更新データが公開されたものの、直後になって不具合が見つかって公開中止…という事態も結構見られます。今回は、作業自体はほとんど問題なく終了。不具合らしきものと言えば、バージョンアップ直後に内蔵の着信音や通知音が全くない状態になっていて焦りましたが、システムを再起動してみたら、何事もなかったように直りました。
バージョンアップの意欲がある方は、あえて様子見をする必要はなさそうです。F-05Dユーザーの皆さん、こちらに来て私と一緒に人柱になりませんか?(笑)お待ちしています。ただしバージョンアップはあくまでも自己責任で。
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