スマートフォン・ARROWS X LTE F-05Dのユーザーになってから、もうすぐ1年が経ちます。Xi対応スマホの1期生だったF-05Dは、HD解像度・4.3型の当時としては大型の液晶画面を持ち、ガラケー仕様もフルスペック装備。しかも薄型軽量で防水・防塵…と、2011年冬モデルの中ではフラッグシップに位置づけられた端末でした。
しかし、使ってみると溜まるのは不満ばかり。パフォーマンスや機能面は十分なレベルだと思うんですが、ほとんど唯一と言って良い弱点がバッテリーライフの短さです。出先でも充電できるようにモバイルバッテリーを2個持ち運んで使っているんですが、ちょっと本気で使い込むと、1日も経たずにバッテリーは2個とも空っぽになった上、自宅に帰り着くまで電池が持たないことすらあります。
先日、Android 4.0へのバージョンアップが公開されたので早速適用してみましたが、バッテリーの消費量はさらに増加したような感触があります。バージョンアップによってデュアルコアを活かした動作で効率が上がり、使わないプリインストールアプリが無効化できるようにもなり、バッテリーライフは改善するかも?と期待していたんですが、どうもそうはウマく行かないようです。
常にバッテリーを持ち歩いている状態では、せっかくの軽量な筐体が完全に持ち味を殺されてしまいます。というよりも、今になって振り返ると、この「軽量」が実は落とし穴だったのかも?と思ったりします。バッテリーの搭載量で、全体重量なんて簡単に変わってしまいますからね。レッツノートとの長い付き合いで、バッテリーライフの重要性は理解していたはずの私なんですが、今回は明らかに失敗しました。ビックカメラの店員さん、確かにあなたは正しかった。
一方、妻の方もARROWS Kiss F-03Dのユーザーになって半年ほどになりますが、こちらは私以上のストレスを抱えながら使っています。というのも、メモリが足りなさすぎて、スマホの醍醐味であるはずのアプリ導入がままならないんです。
F-03Dの搭載メモリは、RAMが512MB、ROM(ストレージ)が1GBとなっています。プリインストールアプリが非常に多く、しかもそれを無効化できないAndroid 2.3での運用は、購入直後でもいっぱいいっぱい。新しいアプリがメモリ不足で導入できないばかりか、既存アプリのアップデートですらメモリ不足が原因で適用できない状況になります。「これじゃ何も出来ないよ」と言う妻。このまま2年間使わせるのは、彼女ばかりでなく、その愚痴を聞き続けなくてはならない私にとっても精神的にマイナスが大きそうです。
メモリの搭載量がコンピューターの快適さを大きく左右することも基本中の基本なんですが、まさかここまで足りないとは思いませんでした。もっとも、Androidのベースになっているのはパソコン用にも使われるOSのLinuxなんですから、メモリを食うのは仕方ないのかも知れません。いずれにしても、妻の機種選びでも、もっとスペックに注意を払うべきでした。
折しもNTTドコモでは2012年冬モデルが出揃いつつある状況。11月号の総合カタログをもらってきて、妻に次期スマホ候補を選んでもらうことにしました。他社と比べるとドコモのラインナップは機種数が豊富で、結構選び甲斐があります。
妻が指名してきた「一番気になる機種」は、AQUOS PHONE ZETA SH-02E。シャープが社運を懸けて世に送り出した新型のIGZO(いぐぞー)液晶を世界で初めて搭載した、あらゆる方面で最高スペックを誇るハイエンド機です。防水・防塵は当たり前。16メガピクセルのカメラには光学手ぶれ補正が装備され、おサイフケータイは従来のFeliCaだけでなくNFCにも対応します。RAMは余裕の2GB、ストレージは32GBもあります。これ以上何を盛り込めるのか?というくらい隙がありません。
これまでデザイン重視で選んできた妻が、痛い目に遭った反動でスペックに走ったのかな?と思ったんですが、そういうわけでもないようで、彼女によると「レッドのボディーがカッコ良かったから」だとか。光沢のあるヘアライン仕上げのリアカバーは、確かに目を引きます。やっぱり赤は3倍速いからなのかなぁ…なんて思ったんですが、彼女が買うとしたら本体色はホワイトなのだとか。ゼータを名乗るからにはやっぱり白でないと、ということでしょうか(笑)。
これなら妻がストレスを溜めることはなさそうだなぁ…と思いながら、それでもいろいろとSH-02Eの身辺調査(笑)をしてみたんですが、ネットサーフィンをしているうちにとんでもないモノを発見。シャープのWebサイトによると、SH-02Eを購入すると申込者先着10,000台限定で「クリップディスプレイ」なるものがプレゼントされるのだそうです。
これは、既にauのAQUOS PHONE SERIE SHL21を購入したユーザーにもプレゼントされていて、スマホ本体とBluetoothで接続し、音声通話をしたり、メールやSNSの内容を読んだり、音声コマンドで本体を操作したり…といったことが可能になるのだそうです。Bluetooth接続で情報を表示させたり、リモコン的に使ったリするスマホの子デバイス…という発想の商品は、ソニーのSmartWatch MN2などいくつかありますが、クリップディスプレイはデザイン的にも機能的にもなかなか魅力的です。特に、音声通話できる製品は意外にありません。
クリップディスプレイは、現在のところ一般への販売予定はなく、各社のAQUOS PHONEへのプレゼントのみなのだとか。こんな楽しいデバイスが手に入るなら、私もSH-02Eに乗り換えてみようか?という物欲スイッチが入ってしまいました。バッテリーライフに不満を持っていた私にとっては、2,320mAhの大容量バッテリーは魅力です。また、IGZO液晶の最大の特徴は省電力性能であり、これも長時間駆動に貢献するはずです。
かつて「SHARP製品不買運動」なんて叫んでいた人間の豹変ぶりに、我ながらあきれるばかりです。しかし、今はむしろ「頑張れ、シャープ!」という思いの方が強いですね。現在経営危機が伝えられていますが、この会社がなくなってしまったら、日本のモノづくりは大事なモノを一つ失ってしまうような気がします。少しでも応援できれば…というのは、2年縛りを終えずに機種変更しようとする強引な理由付けかも知れませんが。
2台同時に機種変更するとなると、費用面が問題になることが考えられますが、NTTドコモでは競合他社と戦うべく様々な特典、キャンペーンを用意しています。これらをフル活用すれば、出費は大幅に抑えられそうです。マイホームへの引っ越し間近の私たちでも、踏ん切りを付けられるだけの魅力があります。
まず、現在Xi対応のスマートフォンを購入すると、基本プランの「タイプXi にねん」が780円割り引かれて実質0円になります。これが最低1年間、10年以上NTTドコモを使い続けている私なら2年間続きます。ふたりで780×(13+25)=29,640円の割引になりますね。さらに、ファミリー割引を組んでいる家族が複数台を同日に同店舗で購入すると、1台あたり10,500円が割り引かれます。また、現在特定の機種限定で5,250円で下取りするキャンペーンも実施されていますが、F-05D、F-03Dともに該当機種になっています。スマートフォン購入の特典として、月々の支払額を割り引く「月々サポート」も健在です。これらを全て活用できれば、ほとんど負担なしで2台を機種変更できてしまいます。乗ってみる価値はありそうです。
ただし、11月末までで終了する特典もあるので、SH-02Eが11月中に登場することが重要な前提条件でした。しかし、今日になってSH-02Eは22日から予約を開始、29日から発売となる予定であることが発表されました。条件は満たせることになります。
あとは、29日に本体を受け取れる段階での早期の予約が可能かどうかがポイントになります。22日は木曜日。私は仕事がありますから、ドコモショップに足を運ぶわけにはいきません。あとは妻に動いてもらえるかどうか、なんですが…こればかりは当日にならないと何とも言えません。29日に受け取れないのなら、機種変更するのは妻だけにして、私は諦めようかと思っています。29日に受け取れなければ、おそらくクリップディスプレイも手に入れられませんからね。
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