新しいスマートフォン・AQUOS PHONE ZETA SH-02Eの活用法のひとつとして、カーナビに使うことを考えている話は、以前にもご紹介しました。NTTドコモが提供している「ドコモドライブネット」サービスは、専用のアプリと有料会員サービス、そして専用のクレイドルを組み合わせて初めて、本格的なカーナビに近い機能が提供できるものになっています。
実売価格が1万円弱とは言え、クレイドルという新しい周辺機器を購入するのはちょっと身構えてしまうところなんですが、クレイドルがなくても、アプリをダウンロードして端末内蔵のGPSと組み合わせれば、多くの機能を試してみることが出来ます。しかも、初回登録から1ヶ月分は、「お試し期間」ということで利用料が無料。これなら、ずいぶん敷居は低くなります。
ドコモドライブネットのアプリは、NTTドコモのポータルであるdメニューや、Android共通のアプリストアであるGoogle Playからダウンロードすることができます。初回のダウンロード容量は10MB強ですが、初回起動時に地図データなどを読み込むようです。また、本来なら通信で随時取り込む地図データを、Wi-Fi経由であらかじめダウンロードしておく機能もあります。Wi-Fi接続環境をお持ちの方は、活用されることをおすすめします。ただし、起動時には一時的にWAN回線への接続に強制的に切り替わります。ここで、ドコモ回線との契約を確認しているのではないかと思います。
アプリを起動するとまず印象的なのは、太く、大きく表示された道路や案内の文字。carrozzeriaのカーナビ専用機にも通じる、結構すっきりとした見やすい画面です。運転者がカーナビとして見るための画面デザインとして、しっかり考えられているんですね。徒歩や助手席での利用を前提としている地図アプリのデザインと見比べてみると、全く違うのがわかります。
有料会員サービスを契約しなくても、現在の自車位置の表示や周辺施設の検索等は行えますが、ルートを検索するためには会員登録が必要になります。渋滞情報を考慮した検索やルート自動再設定には、クレイドルが必要になります。実質的には、最低でも会員登録をしないと物足りないのではないかと思います。
とりあえず会員登録を行い、伊勢神宮への初詣のときなど、私が車を運転するときに使ってみました。端末内蔵のGPSだけでも意外に位置の表示は正確です。カーナビ専用機のように交差点名を読み上げたりはしてくれませんが、ナビゲーション自体は的確ですし、音声での案内も聞き取りやすいと感じました。
何より嬉しいのは、地図情報が最新のモノであること。さすがにリアルタイムに情報を更新しているわけではなく、基盤になるデータの更新は年に2回だそうですが、新東名が載っているのは当然として、今のところ、現場が地図情報と異なる事態には遭遇していません。
クレイドルを使うと追加される渋滞情報は、従来FM電波やプローブ経由で提供されていたVICSよりもずっと細かく、正確な情報をリアルタイムに受信できる「スマートループ渋滞情報」というものだとか。これが加わればかなり強力なカーナビになるはずです。クレイドルでは、車載用の高精度のセンサー機器類で自車位置の精度がさらに向上したり、ナビ音声をクレイドル側から出力できたり、ハンズフリー通話機能があったり、端末の充電機能があったり…と、他にも魅力がたっぷり。少々お値段は張りますが、是非入手して使ってみたいと思っています。
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