もうすぐ2月が終わります。他の月よりもほんの2、3日短いだけなのに、あっという間に過ぎてしまうような気がするのは、毎年のことながら実に不思議です。年度末で気持ちの方が自然とせわしなくなってしまう影響が大きいような気がします。
ここ1年ほど、毎月月末に近づくと気になっているのが、スマートフォンのデータ通信量。一昨年12月に、NTTドコモのLTEサービス・Xi(くろっしぃ)対応のスマートフォンに乗り換えたわけですが、従来のFOMAでのデータ通信とXiとの大きな違いの一つに、料金体系があります。
FOMA対応のスマートフォンの場合、基本の音声通話プランに「パケ・ホーダイフラット」というパケット定額プランを組み合わせるのが普通でした。これは、端末単独での通信(パソコンをつないだり、テザリングしたりしない…ということ)をしている限りは、いくら使っても月額5,460円の完全定額プランです。いわゆる2段階定額制の「パケ・ホーダイダブル」というプランもありますが、バックグラウンドでも大量の通信が発生するスマートフォンで、パケット通信を上限金額に達しないように抑制するのは至難の業。実質的に「フラット」しか選択肢はありません。
Xi向けのパケット定額プランは、当初からそのものズバリの「Xiパケ・ホーダイフラット」が用意されていたんですが、これは、月額5,985円の「定額」と言いながら、実際には月間の通信量が7GBを超えると通信速度が128kbpsに抑制される…という制限付き。2,625円を支払えばこの制限を2GBずつ外せるんですが、厳密には従量制の料金システムと言ってよいでしょう。
Xiのユーザーが少なかったうちは、キャンペーンで月額料金を割り引いたり、通信速度の制限を猶予したりしていたわけですが、さすがにいつまでもそれが続くわけもなく、昨年10月には様々な特典も終了しました。しかし、他社との苛烈な競争の中で、何も手を打たないわけにもいかなかったのでしょう。NTTドコモは、よりお値打ちなパケット定額プランを用意しました。「Xiパケ・ホーダイライト」です。
Xiパケ・ホーダイライトは、月額4,935円と、Xiパケ・ホーダイフラットや他社のLTEサービスのパケット定額よりも1,000円ほど安い価格設定になっています。その代わり、128kbpsの通信速度制限をかける閾値のデータ通信量が、Xiパケ・ホーダイフラットの半分以下の3GBに設定されています。
通信速度制限を解除する料金は、Xiパケ・ホーダイフラットと同じ「2GBごとに2,625円」ですから、月間の通信量が3GB以内に収まれば、Xiパケ・ホーダイライトはお得なプラン。それを超えれば、Xiパケ・ホーダイフラットの方が経済的…ということになります。
6月に「ライト」プランの導入が発表されてから、10月以降の料金プランはどちらにした方が有利なのか判断するために、月々のパケット通信量に注意していました。NTTドコモでは、毎月の通信量を随時Webサイトで確認できますし、そのためのスマートフォンアプリも用意されています。
私の場合、月々のパケット通信量は1.5GB~2GBの範囲内で推移していました。特に手加減をしたつもりもなしでこの状態でしたから、3GBを超えることはあまり考えなくてもよさそうだ!と判断し、早々にXiパケ・ホーダイライトへの切り替えを予約しておきました。また、昨年11月にXi対応スマートフォンに乗り換えた妻にも、迷わずXiパケ・ホーダイライトを選ばせました。実際に、今月まで1度も月間の通信量が3GBを超えたことはなく、この選択は間違いではなかったようです。
ただ、これは誰にでも共通の話ではありません。私も妻も、スマートフォンでのデータ通信はメールやWeb閲覧がほとんどで、それほどデータ量が膨らみません。おそらく、外出先でストリーミング動画を頻繁に視聴する人や、テザリングで他のデバイスから大量の通信を利用する人では、3GBはあっという間に超えてしまうでしょう。我が家でも、スマートフォンの使い方が変われば、料金プランの見直しは必要になるかもしれません。
あと、私の場合は、自宅で通信するときにはWi-Fiで自宅の無線LANルーターにつないでいるのもポイントになりそうです。Xiのデータ通信量が増えずに済むだけでなく、この方が帯域には余裕がたっぷりですし、何しろ完全に定額で使い放題です。時々Wi-Fiを有効にし忘れることもありますが、位置情報などを使って自動で切り替えるアプリを導入すると、バッテリーの消費量にも響いてしまいますし、とりあえずは手動切り替えで運用しています。
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