プロ野球・中日ドラゴンズの山本昌投手が、火曜日・9日にナゴヤドームで行われた対東京ヤクルトスワローズ戦に先発登板し、6回を1安打無失点に抑え、今季初登板を勝利で飾りました。これでドラゴンズの連敗は3でストップ。今季は開幕からどうも波に乗れていませんが、反攻へのきっかけにしてほしいところです。
現役選手最年長である山本昌は、今年がプロ入りから実に30年目のシーズン。47歳7か月での先発勝利は、自らの持っていたプロ野球最年長記録を更新したことになります。また、この日の登板で最年長登板のセ・リーグ記録も更新。実働年数27年(一軍戦に出場しないと「実働年数」にはカウントされません)もリーグ最長記録です。今後も、彼は登板するたびにこれらの記録を更新していくことになるはずです。
最年長勝利のプロ野球記録は48歳4か月、最年長登板のプロ野球記録は48歳10か月。いずれも、戦後間もない1950年に、阪急の選手兼監督だった浜崎真二氏が作った記録です。浜崎氏は、戦前に学生野球・社会人野球で活躍した後、45歳にしてプレイイングマネージャーとしてプロ入りした(これまた、今でも新入団最年長記録らしいです)…という異色の経歴の持ち主。登板数もそれほど多いわけではなかったようで、主力選手の一角として在籍し続ける山本昌とは同列に比べられないような気もしますが、それでも記録は記録です。
山本昌が浜崎氏の記録を超えるためには、来シーズンも現役を続けていなくてはなりません。背中が見える…どころか、手を伸ばせば届きそうなところにたどり着いているだけに、今シーズンをどう過ごすかは非常に気になるところ。せっかくなら、昨日の登板のようにチームの雰囲気を変えられるような頼もしい存在感のある選手として、堂々とこれらの記録も更新してほしいものです。来年のオールスターゲーム前くらいに、そんな嬉しいニュースが聞けるように祈っています。さらにその先には、あの工藤公康氏が持っている実働29年という記録も待っているんですが…さすがにそこまで先のことを考えていては、鬼が大爆笑しそうです。
しかし、振り返ってみると、そんな大ベテランに頼らざるを得ない状況というのは、ドラゴンズというチームの将来にとって思いっきり不安な要素です。野手の方も経験と実績のある選手ぞろい…と言えば聞こえはいいのですが、相当高齢化が進んでいるのが実情です。ベンチに生きのいい若手がいないわけではないと思うんですが、どうしてもっと積極的に起用しないのでしょうか。首脳陣にも考えがあってやっていることなのでしょうけど、ついつい不満が出てしまいます。
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