この週末は、日本全国で春の嵐が吹き荒れました。我が家では、心配していた停電こそ起こらなかったものの、土曜日の午後から台風のような猛烈な雨と風に襲われ、それは日曜日の午後まで続きました。これでは、とても日曜大工どころではありません。先週花壇のために掘り進めてあった穴には、庭の土が少々流れ込んでしまいました。もう一度ゴミや石などは取り除かなくてはなりません。
もっとも、後戻りばかりでなく、得たものもありました。それは、穴の窪みに水が溜まった状態にはならず、早々に水が浸透していくのが確認できたこと。掘り返しさえすれば、庭造りには実に理想的な環境になります。さすがに、もともと畑だっただけのことはあります。
この週末に予定されていたイベントも、嵐のあおりを食って、予定の変更を余儀なくされました。静岡県内では、この時期はちょうど桜の花が満開になる頃で、これに合わせて各地でさまざまなイベントが企画されています。もっとも、今年は例年と比べるとずいぶん開花が早く、すでに葉桜になっていたところも多いようですけどね。
私の職場がある静岡市では、この週末は「静岡まつり」だったそうですが、土曜日の行事が悪天候のため中止になりました。日曜日には無事開催されて、静岡の街は盛り上がったようです。
今年の静岡まつりでは、例年の大御所花見行列に加えて、ディズニーのパレードが街中を練り歩きました。東京ディズニーランドが開園してから今年で30周年ということで、これを記念してパレードが全国を行脚するのだそうですね。
彼らは5月の浜松まつりにもやって来ます。久しぶりに町に繰り出して、記念すべきパレードを見てみたいのは山々なんですが、ものすごい混雑になることは確実で、実現するかどうかは微妙です。
私たちは、日曜日に「姫様道中」を見に出かけました。妻の雑貨屋つながりでお友達になった手芸作家さんから誘われたんです。彼女は姫様道中のイベント会場で出展しているということで、もちろん覗きに行くつもりでした。
姫様道中が催される浜松市北区・旧細江町の気賀(きが)には、江戸時代には関所が設けられていました。当時、浜名湖の南側を渡る東海道には新居(あらい)の関所があり、「入り鉄砲、出女」を厳しく取り締まったわけですが、これを嫌った女性の旅行者たちは、浜名湖の北側を回り気賀を経由するルートを選びました。これがいわゆる「姫街道」の一つなんですが、姫様道中の日には、当時の姫たちの一行を再現した豪華絢爛な行列が気賀の町を巡ります。毎年4月の第1土曜日・日曜日に開催され、川沿いの満開の桜並木をくぐり抜けていく様子が見所になっています。
天気予報では、週末の嵐は土曜日のうちに峠を越えて、日曜日には雨も上がるということだったんですが、日曜日に起きてみると天気はまだ雨。ときどき青空も見えるようにはなっていたものの、雨は降ったり止んだり、時には強くなったり…と、なんとも不安定でした。
それでも、一縷の望みを抱えて出発してみたわけですが、気賀の町に着いても、天気のほうは相変わらず。結局、姫様道中の行列は、土曜日に続いて中止ということになってしまいました。残念ですが、お天道様には勝てません。妻のお店訪問の方はちゃんと達成出来ましたし、とりあえず良しとします。また来年に、リベンジに来ることにしましょう。そのときには、桜もちょうど満開の時期になるといいですね。
気賀の関所前の出店で面白いお土産を見つけたので、ひとつ買って帰ってきました。「奥浜名湖みそまん物語」は、旧細江町・引佐町・三ヶ日町にある12のお菓子屋さんで売られているみそまんが、ひとつずつ詰め合わせになったもので、地元の奥浜名湖観光協会による企画だそうです。ちなみに、みそまんはその名のとおり味噌のような茶色の皮であんこを包んだ饅頭ですが、味噌が入ることは必須ではないようです。
同じ「みそまん」を名乗ってはいるものの、見た目からしてそれぞれ全然違います。そして、食べてみると味のほうも結構違うものです。これだけたくさんのみそまんが一堂に会する機会もなかなかありません。この手のものは、往々にして特定の人気店に需要が集中してしまいがちなんですが、食べ比べることで自分ならではの「お気に入り」が見つかれば、それぞれの店の売り上げ増にもつながってきそうですね。なかなか良い企画だと思いました。
消費期限もありますし、できることなら、一気に食べ比べてどれが一押しかを決めたいところなんですが、さすがに胃袋のほうが持ちません(苦笑)。そのまま冷凍しておけば、ひと月くらいは保存できるそうなので、食べきれない分はじっくりと味わってみようかと思います。
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