昨日・7月6日は、アクトシティ浜松の中ホールで、浜松混声合唱団の演奏会が行われました。去年まで欠かさずに足を運んできた演奏会なんですが、今年は行くことが出来ませんでした。
昨日は、娘の幼稚園関係でイベントが開かれたので、妻と娘と3人で出かけてきました。娘には、今年新調したゆかたドレスを着せました。普段滅多に着ない衣服で着心地が悪かったのか、娘は最初は着るのをさんざん嫌がって、ようやく着せたのを自分で脱いでしまいました。それでも、家族みんなで「かわいい~」とおだてながら、もう一度何とか着せました。出かけてからは、先生方にも、ママ友さんたちにも会うごとに「かわいいね~」と声をかけられ続けて、娘もまんざらでもなかったようです。
最近、彼女は「かわいい」と言われると「そうよね、わかってるわよ」とでも言いたげなドヤ顔を見せることが結構あります。チヤホヤされることを意識すること自体はあっても良いと思うんですが、度が過ぎると実に嫌みになってしまいます。そこをどう教えるかが肝心だとは思っているんですが、逆にわざわざ教えるのも変な話のような気はしますし、いったいどうしたらいいものやら。悩みどころです。
…と、それはともかく、私にとっては、浜混の演奏会に行けなかったことは、皆さんが思っている以上に大事件だったんです。
振り返ってみると、初めて浜松フロイデ合唱団でベートーヴェン「第九」の合唱に参加して以来ずっと、年末の第九の演奏会、そして夏の浜混の演奏会(あえて「定期」とは言わないでおきますが)には、立場こそ移り変わってはいますが、一度も休むことなく会場に足を運んでいました。11度目の夏にして初めて、演奏会の日に会場に行けなかったわけです。
今年は、かなり早い段階から予定が重なることがわかっていましたから、いつもチケットを手配していただく団員さんには「今年は行けません」とお話をしてありましたし、演奏会のボランティアもお断りしてありました。とっくのとうに頭の中の整理は付いているつもりでいましたし、昨日は私自身一日楽しませてもらったと思うんですが、夜になってみると、「そうか、今日は浜混の演奏会に行けなかったのか」と、改めて思い返すことになりました。
私のその後の人生を左右するような、数多くの出会いがあった場です。私にとっては、合唱団とそこで出会った皆さんは、すでに人生の一部だと言っても過言ではありません。ですから、行けなかったのは本当に残念でなりませんでした。演奏を聴けなかったことだけでなく、アンコールで一緒に歌えなかったことも、演奏会終了後に「出待ち」で皆さんと会えなかったのも本当に残念。…もしかすると、会えなかったことが最も重要だったかも知れません。
演奏の内容自体は、後から録音CDなどで聴かせていただけるかも知れません。でも、本来なら演奏会はやっぱり会場にいて、その場で聴くのが一番です。団員と元団員だからこそわかる、独特の緊張感をステージと観客席が共有できるあの感覚は、CDでは到底得られません。プロとして演奏会を作る立場からすれば、そんな緊張感はないのが本来なんですが、そこはライブならではの醍醐味…ということで(笑)。
合唱団つながりの友人の中には、現在でも普段から連絡を取っている人も何人かいますが、実際にはほとんどの人たちとは演奏会の会場で年に2回顔を合わせる程度になっています。しかし、最近はちょっと様相が変わってきました。Facebookやmixiを通じて、随時互いの近況を知ることが出来るようになっています。
これらSNS上では、演奏会に向けて頑張っている団員の皆さんの様子が伝わってきます。是非是非応援したいとは常々思っているんですが、今年は応援のコメントを送れないまま、ついに演奏会が終わってしまいました。「今年は行けませんが」と書くのが申し訳なくて、ついつい筆が止まってしまったんですよね。素直に「今年は行けませんが、応援しています」と書けばそれで良かったはずなのに。
今年は、例年通り5月に行われた合唱体験レッスンにも都合で参加できませんでした。このときも、SNSで取り上げている人は何人かいらっしゃったんですが、やはり心苦しくてコメントが書けませんでした。私が何もコメントしなかったとしても、問題なく時が過ぎていくのがSNSのいいところなんですが、どうもそれでは気が済まない私は、妙なところで真面目すぎるのでしょうか。
合唱団の皆さんと会えるチャンスを2つ連続で飛ばしてしまったわけですが、たまたま他の予定が重なってしまっただけで、決して距離を置こうとしているわけではありません。できる限り都合を付けて、是非また皆さんに会いに行きたいと思っています。
浜混の演奏会が終わると、今度は第九の練習が始まります。近年は、入団希望者が多くなり、かなり早い段階で入団申し込みが締め切られることがあります。合唱団に入団するのもずいぶん大変になってきたようです。
復帰しようとするのなら、よっぽど周到に準備を重ねてエントリーする必要がありそうですね。今はちょっと状況が許しませんが、そのチャンスは常にうかがっています。もっとも、何よりまず必要なのは、歌うための心身のリハビリでしょうけどね。
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