日本プロ野球パ・リーグでは、東北楽天ゴールデンイーグルスが球団史上初のリーグ優勝を達成しましたが、セ・リーグに目を移してみると、我らが中日ドラゴンズが、実に残念な「球団史上初」の実績を作っています。
2007年のシーズンから、ペナントレースの上位3チームの中から改めて日本シリーズに出場するチームを選ぶクライマックスシリーズ(CS)が導入されました。最初の年には、早速ドラゴンズがこのシステムに乗ってリーグ2位から「日本一」になったわけですが、あの年以来ずっとリーグ3位以内を維持していたドラゴンズも、今年は久々のBクラスが確定。球団史上初めて、CSに参加せずにシーズンを終えます。
早々に店じまいしてしまったのは残念ですが、来シーズンへの準備を上位チームより早く始められるのは良いことかも知れません。レギュラー陣の高齢化が進むと共に、故障を抱えた選手が多くなっていますし、うまく充電してほしいところです。肝心の、高木守道監督に代わる来シーズンの監督選びが未だに見えてこないのは不安材料なんですが…。
一方で、広島東洋カープが、球団史上初めてCSに駒を進めます。そもそもCSというシステム自体大嫌いな私ですが、出場チームがほぼ固定化されていることも、このシステムへの疑問を持つ理由の一つでした。ですから、カープの初出場は大歓迎です。
シーズンを勝ち越せるかどうかが微妙なカープが、CSから日本シリーズに進出してしまうかも知れないことを問題視する声もありますね。しかし、これには交流戦でセ・リーグが大きく負け越して、各チームの勝ち数の合計が負け数より20も少なくなっている事情もあります。リーグ3位のチームが「日本一」になる「下克上」を認めるどころかチヤホヤもてはやすシステムを採用している以上、気になる点にはとりあえず目をつぶりつつ、そこで行われる勝負は楽しみましょう。でも、やっぱり現状のシステムの見直しはしていただきたいと思いますけどね。
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