今年も残すところあと2日。今年最後の日曜日が過ぎていきます。毎年、年内最後のWeekly SSKではその年の総括をしてみるわけですが、2013年を振り返ってみると明らかなのは、それまでと週末の過ごし方が一変したことです。
その理由が、昨年の年末から住み始めたマイホームにあるのは間違いないでしょう。2012年は1年間、このあまりにも個性的なログハウスを建てて、そこに住むために走り回ったわけですが、2013年は他の誰から借りたものでもないマイホームで過ごす…という初めての年になりました。
この1年間でSSK Worldに投稿した記事を振り返ってみると、今年を象徴するひとつの事実に突き当たります。今年はここまでに135本の記事を投稿しましたが、実は、旅行したことをテーマにして書かれた記事がひとつもないんです。
もともと旅行することは大好きで、本州はほとんどの都府県を制覇しているのが私の自慢のひとつなんですが、そんな私が今年は全くと言って良いほど遠出をしませんでした。仕事柄、静岡県内は伊豆半島の先端・下田市を含めて飛び回っていますし、県外の出張も何件かありましたが、ついでに観光させていただくような余裕はとてもありませんでした。
改めて思い出してみると、今年家族で出かけた旅行らしいものといえば、毎年恒例になっている正月のお伊勢参り、あとは5月に突然思い立って河津バガテル公園まで日帰り旅行してしまったことくらいです。河津バガテル公園では、妻が下田時代に仲良くなったママ友さんたち親子と再会し、楽しいひとときを過ごさせていただきました。一方で、私にとって下田での知り合いは仕事関係ばかり。職場の当時の同僚たちはもうほとんど下田を離れていますし、声を掛ける先はほとんど思いつきません。そのことに思い当たり、少々寂しさを覚えましたね。
それはともかく、何故旅行に行くことが減ったのか?…それは、別に旅行が嫌いになったとか、飽きたとかいうわけではなく、ひとえに「旅行に出かける暇がなくなった」ことに尽きます。その理由をもう少し詳しく考えてみると、思い当たる節は正直なところいくつもあります。
3月から開店した妻の雑貨屋は、土曜日にも昼前から夕方まで営業しています。また、日曜日には浜松市周辺で開催されるいろいろなイベントに出店することがあります。特に、開店した最初の年ですから、イベントには積極的に打って出ていました。しかも、私のドラムレッスンも受講日は土曜日。そんなわけで、そもそも週末に丸ごと1日が使える機会が減っていたんです。
しかし、それよりもずっと大きかったのが、家でやりたいこと、やらなくてはならないことがいろいろありすぎたこと。これが楽しすぎて、今年一年はすっかりハマってしまった…というのが実際のところです。もっとも、1年間を過ごしてきて、できることもひと段落してきましたし、ペースも何となく分かってきましたから、来年は旅行に出る機会ももうちょっと作れるといいな…と思っています。
今年、自宅での私の楽しみのひとつになったのが日曜大工。外装も内装も、ぐるりとひと回り天然木で囲まれているログハウスですから、手を入れるのが非常に容易なんですよね。また、建築工事の資材の余りを庭に残していただき、材料が大量にあったのも嬉しいポイントでした。
今年記事に取り上げた私の日曜大工は、クローゼット内の棚に始まって玄関前を囲う板塀と門扉、庭の花壇、薪小屋の1号館と2号館に玄関脇の薪棚、妻の店の商品棚、デッキのテーブル、楽譜用の本棚、寝室のサイドテーブル、イベント用の陳列棚とキッチンのダストカート…羅列するんじゃなかったなぁ(汗)。他にも細々としたモノがいろいろあります。とにかくたくさん作りましたね。
工作に関してはずいぶん慣れてきて、たいていのモノは作れるんじゃないかな?という、無謀な自信が出てきました。現在、庭の風除けも兼ねて庭に1坪くらいの物置を置きたいと画策しているところで、今のところは既製品のキットで売られている木製の物置を狙っているんですが、財政的事情もありますし、フルスクラッチの自作というウルトラCも考えて良いのかも知れません。薪小屋を一回り大きく作って外壁を張るだけ…という話もありますしね。
今年の年末年始は9連休…ということで、例年よりもずいぶんたくさん時間があります。実は、既に連休に入ってからも日曜大工でいろいろ作りました。これについては改めてご紹介しようと思っています。
家でやりたいこと…というよりもやらなくてはならないことが、薪ストーブで燃やす薪の準備。我が家の場合、薪を購入せずにかき集めれば光熱費が節約できる…というメリット以前に、母屋全体を暖める暖房機器が薪ストーブしかないので、薪の確保は死活問題です。
今年最初のWeekly SSKがいきなり「薪作りをしています。」で始まったのはいかにも象徴的です。その後も、事あるごとに薪集め・薪割りが記事に登場しているだけでなく、Twitterなどでもしばしばつぶやいています。買いそろえた斧やチェーンソーなども、1年を通してフル回転しました。
昨シーズンは残念ながら薪の一部は購入することになりましたが、今シーズンは何とか自分で集めて刻んだ薪だけで賄えそうです。薪作りのために投入した時間、労力、機材の費用や維持費までひっくるめると、実際のところこの1年でどのくらい費用を浮かせられたのかはよくわかりませんが、何年か続ければ、総合的にはかなり安く済ませられるはずです。
先にも触れたとおり、今シーズンの薪は何とか間に合いそうですが、今からでも少しずつ来シーズン以降の分を集めておかなくてはなりません。薪に使えるようになるまで乾燥させるには最低でも半年くらい、理想的には1年以上薪小屋で乾燥させておきたいものです。
BESSのWebサイトには、「『住む』より『楽しむ』」というキャッチコピーが大きく書かれると共に、家での楽しみ方を紹介するために多くのスペースが割かれています。家のあり方についてはいろいろな意見があると思いますが、私には実に共感できる考え方です。家が完成してゴールということではなくて、それはスタートに過ぎないんですよね。
私にとっては、マイホームで過ごすってこんなに楽しいんだ!ということを実感できた1年でした。改めて、この家を建てて良かったな…と思っています。来年は、まだ花壇を作ったくらいしか手を入れていない庭で、もう少しいろいろとガーデニングを楽しんでみたいと思っています。手始めに、春には芝生でも張ってみようかな?
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