先に、弟・ささっちからのプレゼントをご紹介しました。基本的にウェルカム…とは書いたわけですが、今回に限ってはすんなりといかない事情がありました。実は、私自身も彼とほぼ同時にデスクトップPCに使うためのアイテムを発注していたんです。ともかく、順を追ってご説明しましょう。
私の現在のメインマシンである自作デスクトップPC。2000年に初めて自作機を組み立てて以来、少しずつパーツを入れ替えながら自作は続けているわけですが、今使っている中でぶっちぎりで一番古いパーツになるのが、ロジクールのDeluxe Access Keyboardです。2001年6月に書いた記事の写真に写っていますから、少なくとも12年以上は使っていることになります。
途中で他のキーボードを使っていた時期はあるんですが、結局これに戻ってきています。私にとっては堅すぎず柔らかすぎない絶妙のキータッチで、音もそこそこ静か。折りたたみ式の足を出して傾斜させた角度もこれまたツボにはまっていました。販売価格も購入当時に2,000円程度とお手頃で、あまり気を遣わなくても良かったのもポイントだったかも知れません。シンプルなデザインも私好みでした。
しかし、さすがに12年以上も使い続けてくるといろいろとガタが出てくるものです。スムーズだった打鍵フィーリングにも、引っかかる場所がずいぶん出てきましたし、これに伴い打鍵音がずいぶん大きくなってきました。私は妻や娘が寝静まった後や朝起きる前にパソコンに向かうことも結構ありますが、このままの状況ではとても安心して作業はできません。実際に「寝てるのにうるさい」と苦情を受けたこともあります。
これだけ長い間働き続けてくれたのですから、もう「お疲れさま」でも良いでしょう。久しぶりに、新しいキーボードを購入することにしました。
キーボードに一番大事なのは、快適に文字が入力できるのかどうか?です。パソコン専門店の店頭に並んでいるキーボードを片っ端から叩いてみながら、いろいろな機種を物色してみたんですが、今回一番私のツボにはまったのはこれ。Deluxe Access Keyboardと同じロジクール製の、Wireless Keyboard k270でした。
k270は、店頭での実売価格が1,000円台半ばという、単体売りされているキーボードとしてはかなり安価な部類に入るキーボードです。それでも、キータッチは重すぎず、軽すぎず、打鍵音もあまり気になりませんし、この値段にしては全体的な作りもしっかりしています。キー配列もごく標準的で、乗り換えに際しての違和感は全くありません。
Deluxe Access Keyboardとの最も大きな違いは、キーボード周りの枠が非常にスリムになっていること。そして、キーボード自体の厚みは半分あるかどうかです。これなら、パームレストなどを置かなくても、机の上に手首を置けば快適にタイプできそうです。
現行の最新製品だけに、Windows 8/8.1 Compatibleロゴがちゃんと付いています。外見上ではっきりわかるのが、Windowsキー上の印刷がWindows 8のロゴになっていること。
そして、実用上で嬉しいのが、ファンクションキー奥の機能キーが安定して動作してくれることです。特に、スリープキーがスリープ状態への移行、スリープ状態からの復帰双方で確実に動作してくれるのは便利です。数秒で使用可能になる、家電感覚の利用ができます。これまで、スリープ絡みではいろいろ苦労させられてきましたからね。ようやく自作機でも実用になってきたのかも知れません。
k270は、その名称の通りパソコン本体との間をワイヤレスで接続します。USBポートからわずかに数mm飛び出すだけの、超小型の無線レシーバーが添付されています。私は、既にk270と同じロジクール製のワイヤレスマウス・Marathon Mouse M705rを使っているので、全く同じ無線レシーバーをもう一つ持っています。
しかし、同じ無線レシーバー2個を挿す必要はありません。ひとつの無線レシーバーに、2つのデバイスを同時に接続して使うことができます。ロジクールが各種ワイヤレスデバイスに採用している「Unifyingレシーバー」ですね。1個のレシーバーに、最大6個までのデバイスを接続できて、複数のデバイスを接続したときでもパフォーマンスは低下しないのだそうです。実際に、無線とはいえキー入力の反応の遅れは体感できませんし、マウスカーソルの追従性も実に良好です。リアルタイムのゲームなどをすれば違いがわかるのかも知れませんが、今のところ実用上の問題はありません。
使わないUnifyingレシーバーがいくつも溜まると邪魔な上に、いざ欲しくなったときには紛失している恐れもあってなかなか厄介なんですが、k270の背面にはUnifyingレシーバーを使わないときに差し込んでおける穴があります。持ち運んで他の場所で使う場合にも、ここにレシーバーを差し込んでおけばわかりやすいですね。
実は、M705rの底面電池蓋を外したところにも、同様にUnifyingレシーバーを差し込んでおける穴があります。こうして格納できるようにしてあるのは、Unifyingレシーバー対応製品の共通仕様として決められているのだそうです。
Unifyingレシーバーの使っている電波は2.4GHz帯。IEEE802.11b/g/nの無線LANやBluetooth、コードレス電話など、幅広い機器で無線通信に使われている帯域です。特にBluetoothとは利用目的も近い部分があり、Bluetooth機器とUnifying機器を同時に使うと不具合の発生例があるようですが、我が家の場合はデスクトップ機でBluetoothを使っていないので、あまり問題はなさそうです。
しかし、問題なのは、ささっちからのプレゼントであるVivoMouseも、独自規格の2.4GHz帯無線を使っていること。これだけ近い場所で別々に電波をやりとりすると、いかにも問題が出そうですよね。
実際に、両方を同時に接続すると、ときどき挙動不審になるばかりか、スリープからの復帰に失敗して再起動、さらには自動修復が走り始める…なんて症例も出てしまいました。Windowsは複数のポインティングデバイスを同時に認識できるので、マウスは2種類同時に繋いで使う…なんてことも考えていましたが、どうも難しそうです。何か他の利用形態がないか、もう少し考えてみましょう。
コメントを残す