パナソニックから、新しいレッツノート・CF-MX3シリーズが発表されました。CF-AX3と同様に、液晶ディスプレイ側が360度回転して、通常のクラムシェル型ノートの形態にも、タブレットの形態にもなってしまう、いわゆる2in1スタイルの製品になります。
CF-AX3との違いは、ディスプレイが一回り大きな12.5型のフルHD解像度のIPS液晶になったこと。そして、わずかに厚くなったとは言え、Ultrabookの基準を満たす厚さ21mmの筐体内にDVDスーパーマルチドライブを内蔵しています。タブレット形態での使用を想定し、DVDドライブは水平に置かれていない状態でも読み取りが可能な仕様になっているそうです。
本体に収納できるタッチペンが付属しているのも面白そうですね。また、フットプリントが大きくなったことでキーボードが19mmのフルピッチ仕様になったのも嬉しい点ですが、せっかくなら縦方向(15.2mm)にももう少し余裕を作ってほしかった気もします。
5日前から、スクリーンセーバーを使って展開されていたティザー広告を見てきましたが、私の予想は「CF-AX3同様の2in1スタイルに光学ドライブを内蔵してくるのではないか」というところに落ち着いていました。この意味で言えば、まさに出てきたものは私の予想したとおり…ということになりました。
しかし、驚いたのは、光学ドライブを内蔵した上で、一回り筐体も大きくなり(とはいえ12.5型画面の製品としてはかなりコンパクトなフットプリントではあります)、しかもバッテリー動作時間のカタログ値が伸びているというのに、総重量が50g少々しか増えていないこと。カーボンを混入した新素材の採用、DVDドライブの肉抜き穴など、様々な努力でシェイプアップしているようです。これについては、正直なところ予想以上でした。
「光学ドライブ内蔵のCF-AX3」ならおそらくAX3よりも相応に厚く、重くなるだろうから、私の購入対象にはなり得ない…と思っていたのですが、この出来栄えなら、逆にAX3を積極的に選ぶ意味を思いつきません。相当に購買意欲をそそる製品になりそうだ…という予想は、当初の思いとは違う方向とは言え、結果的には予想通りとなりました。
ただ、やっぱり引っかかるのはその価格。MX3は、最低でも20万円前後からという価格設定になるようです。まあ、想定の範囲内ではあるわけですが、さすがにこんなに高価ではまず私には購入できません。
もう一つ引っかかるのは、マイレッツ倶楽部改め「パナソニックストア」で販売されるモデルの商品設定。相変わらず、BTOできる選択肢が余りにも狭すぎます。店頭モデルにちょっと色を付けた「ハイスペックモデル」か、超てんこ盛りで30万円を大きく超える「プレミアムエディション」かの二者択一。VAIOのソニーストアでの選択肢の広さと比べると、笑いすら出てきます。もう少し選べる項目を用意してくれれば、ニーズと経済的事情に合わせて工夫する余地も出てくるかも知れないんですけどね。
パナソニックも、レッツノートで「MADE IN 神戸」を大々的に謳うくらいなら、もっときめ細かい対応を見せてくれても良さそうなものです。実際に、企業向けモデルならオーダーメイドの対応をしているはずですしね。まあ、どちらにしても私にはとても手が届かなさそうですが(涙)。
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