今年に入ってからずっと、庭に芝生を張るために準備をしてきましたが、ようやく実際に芝生を張るところまで来ました。今週末は3連休とはいえ、妻の店のイベント出店の手伝いをしたり、春の彼岸で墓参りに出かけたり…と、意外に忙しかったんですが、どうしても今週末には芝生張りを済ませておきたいと思っていました。
最大の理由は、4月から消費税が8%に増えること。芝生を始めとした資材の購入価格にも、当然跳ね返ってきます。芝生も生き物。買ってきたら、一両日中には張ってしまいたいところです。保管しておくにしても、灌水するなどの手入れが必要になってしまいますからね。
まずは、芝生を張る前に、ずいぶん前に整地を済ませていた地面を、改めて深さ10cmほど耕しました。表面が水に流されるなどして、大きめの石が見えている部分が結構あったので、これを取り除きつつ、表面の凹凸も直しながら、固まった土をほぐしていきます。
本来なら、この時点で石灰を混ぜて土壌を改良したり、施肥しておいたり、あるいは水はけの改善のために川砂を混ぜたりするところ。しかし、何しろもともとが畑だった土地ですし、見た感じでもかなり土壌の状況は良好である…と踏み、土起こしの際に特に何かを混ぜたりはしませんでした。
芝生にもいろいろな品種が出ているそうなのですが、ホームセンターで簡単に購入できるもの…となると、選択肢はそれほど多くありません。今回は、日本では最もメジャーな芝のひとつである高麗芝のマットを使うことにしました。より美しく仕上げられたり、管理が省力化できたりする改良品種がいろいろ登場していますが、単価が高いのがネックです。普通の高麗芝でも、日本の風土に馴染んでいる品種ですから、育てるのはそれほど難しくないようです。
マットは、ひと束約1平方メートル分、10枚が束ねられているものを8束購入しました。全体の面積が約11平方メートルなのと比較すると少々足りない?と思われるかも知れませんが、これは特に問題ありません。理由は後ほど。
芝生のマットを張った後に上から掛ける「目土」も、どっさりと買い込みました。目土には、一応肥料も混ぜ込まれているので、初期の成長に役立ちそうです。
芝生マットは、3~5cm程度の隙間を空けてレンガ敷きのように互い違いに並べる、いわゆる「目地張り」で並べました。ぴったりと隙間なく敷き詰める「ベタ張り」と比べると、地表面全体を覆うのに少々時間がかかってしまいますが、面積の7割程度の芝生があれば敷き詰められるので経済的です。
普通は、単に地面の上に芝生を並べれば良いのですが、今回はもう一工夫してあります。料理などに使う竹串を買ってきて、これを地面に打ち込んで芝生を固定することにしました。こうしておけば、上を人が歩いたとしても芝生の位置がずれにくくなり、根が定着するまでの間でも芝生の中に入りやすくなります。
本来ベストなのは、養生期間中は芝生の中を立ち入り禁止にすることなんですが、狭い庭の半分以上の面積を芝生で覆い尽くしましたから、中に入らないわけにはいきません。だいたい、春休み中の娘に庭で遊ぶな!というのはあまりにも酷すぎますよね。
そして、娘を芝生に立ち入らせるとしたら、芝生の固定は絶対条件です。置いてあるだけでは、ちょっと走りでもすればすぐに位置がずれてしまい、根が定着するのは非常に困難になります。上を思いっきり走られたりすると、これでもちゃんと芝生が動かずにいられるか不安もありますが、ともかく、様子を見ましょう。
芝生を並べ終えたら、あとは目地の部分を目土で埋め、芝生の上にもうっすらと目土をかけ、芝生と目地の間に段差がないくらいに仕上げます。目土が乗ったら、上からたっぷりと灌水して出来上がりです。1週間くらいの間は、毎朝水をやってから出かけるつもりです。
目土をかける作業では、妻と娘も一緒に手伝ってくれました。最近は、庭造りの作業もほとんど私ひとりだけでやっていましたから、こうして手伝ってもらえたのはとても嬉しかったですね。振り返ってみると、娘が手伝ってくれたのは板塀の色塗り以来かも知れません。
夏には青々とした芝生の庭が出来上がる…つもりなんですが、果たしてウマく行くでしょうか。繰り返しになりますが、芝生は生き物。並べただけではまだスタートラインで、実はここからの管理の方がさらに重要です。うまく乗り切らなくては。
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