CF-MX3の標準付属品の中に、スタイラスペンがあります。タブレットや2in1のPCでは、指によるタッチだけではなくスタイラスペンを使った入力方法を用意している製品が結構たくさんありますね。CF-MX3のスタイラスペンは、通常のボールペンなどとほぼ同じ太さでやや短く、未塗装のプラスチック製で残念ながらあまり高級感はありません。ストラップ等を通せる穴がひとつ空いています。
本体左側の側面に収納スペースが用意されていて、簡単に取り出したり収納したりすることができます。スタイラスペンが標準で付属している製品は結構ありますし、ペンを本体に取り付けておける仕掛けを持つ製品もあります(VAIO Tap 11などではアダプターが用意されています)が、CF-MX3のように完全に収納できてしまう製品は意外に多くありません。持ち歩きに際して、余計な突起などもなくなるのは安心感がありますね。
CF-MX3に付属しているタッチペンは静電容量式と呼ばれ、残念ながら筆圧を感知するような機能までは持っていませんが、ペン先の太さが2mmという、この方式にしては極細と言えるサイズです。普通に指でタッチする代わりに使えるほか、手書きの文字や柄などを簡単に保存できる「手書きツール2」というデスクトップアプリもプリインストールされています。書き味は良好。ほどよい滑り具合で、狙った場所に線を引くことができます。
実は、スタイラスペンには、いかにもタブレットらしい利用法とは正反対の位置にも活躍の場があります。それは、デスクトップアプリを操作するときです。
CF-MX3には1920×1080ピクセル・12.5型の液晶ディスプレイが装備されています。約176ppiということになりますが、これは我が家の自作デスクトップ用ディスプレイの2倍近い細かさ。従来と同じ感覚でデスクトップを表示してしまっては、あまりに細かすぎてとても操作なんかできません。
最近のWindowsでは、高解像度ディスプレイの使用を前提に、画面要素を比較的自由に拡大できますが、それでもやっぱりデスクトップ上のインターフェースは操作がかなり困難です。マウスカーソルを動かすにも移動量が大きく、正確な位置で留めるのが難しくなりますし、指でタッチパネルを押そうとしても、やはり十分な精度で目的のポイントを指示するのは至難の業です。
そんなときは、スタイラスペンを取り出してポイント作業の補助に使います。極細のペン先のおかげで、画面上のチェックボックスやラジオボタンなど小さな領域でも、正確にポイントすることができます。これなら、この細かすぎるデスクトップ画面でも、十分実用的ですね。
「ペンなんて要らないよなぁ」と思っていたんですが、意外に出番がたくさんあります。既にお持ちの方は、あまり毛嫌いせず、とにかくまずは手に取ってみて、使ってみることをオススメします。スタイラスペンなしでは操作できない…という機種はほとんどありませんし、ここぞのときのオプションとして使えるのは結構便利だと思いますよ。
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