10月17日に店頭販売が始まる新しいレッツノート・CF-RZ4。今日はまだ発売前日だったんですが、もしかして一足早く実機が展示されていたりしないだろうか?という微かな期待を胸に、出張帰りに浜松駅高架下のビックカメラに足を運んでみました。
すると、レッツノートが並べられた売り場に、懐かしいサイズ感の小さなレッツノートが1台。これはまさにCF-RZ4そのものです。帰りが遅くなってしまったこともあり、乗り換え待ちの数分間しか時間が取れませんでしたが、いったいどんなモノに仕上がっているのか、いろいろ触ってみました。
CF-RZ4に触れてみた感想をまとめると、「普通のレッツノート」という一言に集約できる気がします。例えば、
- とにかく軽い。展示機にはバッテリーが搭載されていなかったこともあり、電源が入らなければ「ハリボテ?」と勘違いしそうなほど。
- 軽量でも筐体の強度は十分。ディスプレイ側、キーボード側共に十分な剛性感があり、手で力を加えて捻ってもほとんど変形しない。もちろん、畳んだ状態ならびくともしない。
- キーボードは標準ピッチよりやや横方向のピッチが狭いが、トリッキーなレイアウトではなく、しばらく使えば十分馴染むことが出来そうである。ストローク感もしっかりしている。ただし、他の機種と同様に横方向よりもさらに狭くなっている縦方向のピッチは、ここまで狭くしなくてはならない必然性が感じられない。人によってはかなり強い違和感があるのではないか。
- ディスプレイ部分が360度開く2軸ヒンジの動作はスムーズで、CF-MX3と同じようにシームレスに多様なスタイルに変形することが出来る。
- モノとしての細部の仕上げは丁寧で、安っぽさは全く感じない。一時期は低価格路線に舵を切りかけたこともあったが、現在はむしろ逆で、あえて高価格路線を突っ走っているようにすら見える。
といったところは、これまでのレッツノートが持っていた特徴そのままです。
18年間も継続しているブランドですから、私たちユーザーの側にも「レッツノートとはこういうものだ」というイメージが定着してきています。その中にはかなり過酷な要求もあるわけですが、CF-RZ4の出来栄えは私たちのそんな期待を裏切っていない…と言って良いでしょう。
ただ、展示機からは分からなかったポイントもありました。例えば、
- 展示機にはバッテリーが装着されていないので、「世界最軽量・745g」の重量感(重心位置やバランスも含めて)を実感することが出来ない。
- 天板に防犯用センサーが貼り付けられていたので、タブレット形態に変形させることが不可能。極限まで薄型化された製品ならともかく、分厚いレッツノートなら側面にセンサーが貼り付けられるはず。
- ロック画面にパスワードが掛けられていたので、実際の操作が不可能。このため、新CPUであるCore Mのパフォーマンスレベルが確認できない(少なくとも画面フリックにスムーズに追従する程度の能力はあるが、Atomタブレットでもそのくらいはできる)。おそらく、店員さんにお願いすれば操作させてもらうことは可能なのだろうが、今回は時間がなかったので断念。
- CF-RZ4の外見上の最大のポイントのひとつである「ハーモニックブルー&カッパー」のカラーリングではなく、従来の「ダイヤモンドシルバー」色のモデルが展示されていた。あの難しい配色をどうやって商品にまとめたのか、実物で見てみたいのだが…。
これらは、CF-RZ4自体ではなく店舗側の展示手法の問題。一昨年もCF-AX2に酷い仕打ちをした店ですから、こうなってしまうのは仕方ないのかも知れません。まあ、実際に購入するとすればおそらくネット直販のパナソニックストアでカスタムメイド品を注文することになるでしょうから、店員さんたちのレベルがどうのこうの…と文句を言うつもりもありませんが。
確認できていないポイントを割り引いたとしても、おそらくCF-RZ4は購入しても「ハズレだなぁ」とガッカリさせられることはなさそうですね。資金問題さえ解決できれば、すぐにでも注文してしまいそうです。まずは宝くじでも当たってくれなくては始まりませんね(苦笑)。
コメントを残す