2014年も残すところあと40日ほどとなりました。こうしてカウントダウンが始まる時期になると、気になってくるのが年賀状作り。最近は、年始の挨拶はメールやSNSのメッセージで済ませる方も多いようですが、年に1度くらいは、やっぱり電磁的データではなくモノに思いを乗せてご挨拶したいものです。
私は、昔から自分でデザインした年賀状にずいぶんこだわってきましたが、さすがに最近は完全オリジナルのデザインを起こすほどの気力を振り起こせずに、既存のデータ集を活用しながら自分で撮った写真などをはめ込んでいくパターンになっています。娘が生まれてからは、彼女の写真が必ず入る…という親バカっぷり(苦笑)。今年も書店でDVD-ROM付きのデザイン集を入手しました。
一時期、年賀状を送る先を結構整理したこともありましたが、一方で新しい送り先も増えてきます。我が家では、家族それぞれが送る年賀状に妻の店で送る分を加えると、約200枚の年賀状を発送します。毎年、郵便局から購入してきた束を目の前にすると、今年もいよいよ終わりに近づいたんだなぁ…という思いがわき上がってきます。実は、今年の分はまだ購入していないんですけどね。
今回は、年賀状の印刷に使うプリンターの話。我が家では2台のプリンターが稼働していて、1台は妻の店に設置されているFAX兼用の仕事用複合機。そして、もう1台は母屋の方に設置されていて、こちらは主に写真の印刷に使います。年賀状には写真を入れていることがほとんど…ということもあり、年賀状の印刷にも母屋の写真用プリンターを使います。
このプリンターは、結婚したときに妻が実家から持ってきたキヤノンのPIXUS iP8600で、現在は2階ロフトの、私の自作タワー型PCのすぐ脇の床の上に置いてあります。もうずいぶん古い機械になりますが、動作は良好。登場当時はA4版までの印刷に対応したモデルの中では最上級機で、何と8色ものインクを使って、自然な色合いの写真を出力してくれます。
しかし、このプリンターの最大の問題は、すぐ隣にある私のパソコンからは印刷が行えないこと。というのも、Windows 8用のプリンタードライバーが存在しないんです。試しにWindows 8.1 Pro Update環境でWindows 7用のドライバーをインストールしてみましたが、機械音がして一応プリンターが動きそうなそぶりは見せるものの、結局印刷することは出来ませんでした。仕方がないので、このプリンターから印刷するときは、妻のWindows 7ノートを借りて使っていました。
妻にはこの状況は伝えてあったつもりだったんですが、私が伝えていなかったのか、彼女が全く気に留めなかったのか、彼女にはそういう認識は全くなかったそうで、「どうして最近は写真を印刷してくれないんだろう?」と不思議に思っていたようです。おかげで、この何ともスッキリしない環境は、私のWindows 8導入からまる2年もの間放置されていました。
さすがにいつまでもそのままというわけにはいかないので…というより、これでは妻から私に写真印刷や年賀状作りの仕事をお願いできない!ということで、この機会に写真用プリンターを新調することになりました。
皆さんもご存じの通り、個人向けのカラーインクジェットプリンターといえば、トップシェアを目指してセイコーエプソンとキヤノンが激しくしのぎを削っている業界です。ここ数年はブラザーが3位の定位置を確保しつつありますが、そのシェアはようやく10%に届いたところ。2強体制は揺るぎありません。今年も、年賀状に向けた冬商戦で、両社ともに機能てんこ盛りの複合機を登場させてガチンコ勝負となっています。スペックシートを見比べても、それぞれ一長一短はあるものの、基本的には横並びと言って良いでしょう。
最終的には渡辺麻友か、桐谷美玲か…という選択に持ち込まれかねないところなんですが、我が家の場合はそこまで行きません。というのも、出力される写真の傾向がかなり違うんですよね。少なくともここ10年くらいは、写真出力ではキヤノン・PIXUSの方がずっと好みに近いです。撮った写真のイメージに近い、自然な色合いを出してくれる気がします。これと比べると、エプソンのColorioはちょっと彩度が高く出すぎているような気が…まあ、このあたりは個人の嗜好の差なのでしょうけど。
というわけで、我が家にやって来た新しい写真プリンターは、キヤノンのPIXUS MG7530ということになりました。スキャナーの機能も持った複合機ということで、この点だけでもiP8600から大幅な機能向上となりますが、それ以外にも様々な点が強化されています。iP8600の登場から10年経つんですから当然なんですけどね。
設置条件面で大きな変化が、有線・無線のLANによる接続が標準でサポートされ、複数端末からの共有が簡単になったこと。LAN上にあるパソコンだけでなく、スマートフォンからもWi-Fi経由でダイレクトに印刷することが可能です。ノートパソコンもありますし、様々な場所から、様々なデバイスを使って印刷することを考慮して、今回はリビングに置いて、無線LANを使って接続することにしました。AOSSやらくらく無線スタートなどの簡易セッティングに対応しているので、設定は非常に楽です。これで私の足下のスペースもスッキリします(笑)。
設定を容易にしている立役者が、3.5型のタッチパネル付き液晶ディスプレイ。スマートフォンと同様に、触れたりなぞったりして操作することが出来ます。初期設定の手順も、逐次この画面に表示されていきます。また、画面の外側にも、作業内容に応じて光る表示が変化するタッチパネルが装備されています。
さらには、定期的にファームウェアのバージョンをチェックして、更新されている場合には通知する機能もあります。アップデート自体も、MG7530からの操作だけで可能。情報量の多いパソコンの画面で設定するのとどちらが親切なのか?というのは難しいところかも知れませんが、そもそもパソコンがなくても使い道がある製品なだけに、こうしたアプローチは良いと思います。
印刷の色合いについては、店頭にあるサンプルでだいたいの傾向はつかんでいましたが、期待を裏切らない、PIXUSらしいナチュラルな雰囲気に仕上がります。iP8600の時代と比べるとインクの色数が減っているので不安もありましたが、淡い色のフォトインクがないことを感じさせません。おそらく、より高密度に、微小なインク滴を吐出しているおかげです。最高9,600dpi相当だそうで、これは肉眼ではまず認識できませんよね。
今年も、年賀はがきは写真用の光沢インクジェット用紙を調達したいと思っています。この年賀はがきは、デビューの年からずっと使っています。ちょっと割高ではありますが、写真の仕上がりは段違いです。プリンターの用意も出来たことですし、品薄になる前に早く用意しなくては。
コメントを残す