今年も第九を聴きました。

今日は、アクトシティ浜松の大ホールに出かけました。浜松フロイデ合唱団の、ベートーヴェン「第九」演奏会です。第九の演奏会は日本では年末の風物詩となっているわけですが、今年も第九が聴ける平和な年末を迎えられて、ほっとしています。

そして、私にとってこの演奏会は、かつて一緒にステージに立っていた仲間たちと直接顔を合わせることができる、同窓会としての一面もあります。毎年ご挨拶できる方も多いわけですが、今年はずいぶん久しぶりに会えた人もいて、とても嬉しかったですね。

そして、元団員同士で顔を合わせるとやっぱり出てくるのは、「また歌いたいね」という話。とはいえ、それぞれいろいろな事情があって合唱にエネルギーが割けない状況だったりするわけで、もどかしい思いを確認することになってしまいます。もちろん、何とかいろいろな条件をクリアして、またステージに立ってみたいとは思っています。


今回私が手配していただいた席は2階席。ホールの中で最もプレミアムな席は1階席のど真ん中…ということになるのでしょうけど、実はこのホールに関して言えば2階席も意外に美味しい席だったりします。特に、合唱団の皆さんの歌っているところを「見たい」という関係者にはお勧めです。

今年のオーケストラは日本センチュリー交響楽団。大阪のオーケストラで、浜松フロイデ合唱団との共演は今回が初めてになります。ホールに入ってみて最初に思ったのが、オケ用の椅子の数が少ないなぁ…ということ。実際に、例年よりもやや小さな編成での演奏となりました。

編成の大きさが変わると、演奏の聞こえ方もずいぶん変わります。編成が小さいということは、各パートを構成する人数ももちろん少ないということで、ぴったり息は合わせやすいのかも知れませんが、逆に誤魔化しは効きません。技術は確かな皆さんだと思いますが、演奏にはある種の緊張感が…それはとてもワクワクする、とも言い換えられるんですが…ありました。

実は、もっと緊張したのは第4楽章で合唱が加わってから後だったんですけどね。ライブステージでは、想像もできないようなことがいろいろと起こるものです。もっとも、それこそがライブステージの面白さ、なんですけどね。一体感を感じられる、良い演奏だったと思います。


このところ、私と妻のどちらか片方しかホールに入れない年が続いています。去年は妻が演奏会を聴き、私は娘と一緒にホールの外で待ちました。今年は私が演奏会を聴き、妻は娘と一緒に演奏会終了後に挨拶に来ました。演奏会は10歳未満は入場禁止。まだ小さい娘を家に置いてふたりで出かけてくるわけにも行かない…というのがいちばん大きな問題です。

娘が10歳になる3年後には、一緒に連れてくればホールに入れてもらえるようになります(もちろんチケットがあれば、ですが)から、この問題はクリアできることになります。とはいえ、ルールとして入れるようになるのと、1時間を超える長丁場になるクラシックのコンサートをおとなしく座って聞いていられるか…というのはまた別問題です。

まあ、チャレンジしてみないことにはどうなるかわからないんですけどね。非常に心配な一方で、お腹の中にいるときから第九を聞いて育った娘ですから、意外に大丈夫なんじゃないかな?とも思えるんですが。


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