ソフトバンクモバイル、ソフトバンクBB、ソフトバンクテレコム、ワイモバイルの4社が、4月1日付けで合併すると発表されました。存続会社はソフトバンクモバイルとなりますが、各会社が提供してきたサービスのブランドは継続して使われるのだそうです。
そもそも、ソフトバンクは当時のボーダフォンの日本法人を買収することで携帯電話事業に参入し、ウィルコムやイーモバイルを買収することで、事業を展開するために喉から手が出るほど欲しかった周波数帯の手持ちを増やしてきました。いつかはこういう展開になるだろうと思っていましたが、思いの外時間がかかったなぁ…という印象を受けます。
もっとも、ウィルコムとイーモバイルをくっつけてワイモバイルにしたものの、即吸収しなかったのには彼らなりの計算があったようです。新しい電波の割り当てがあるときなどに、別会社になっていればそれだけグループ内で獲得できるチャンスが増えますからね。総務省から「それはまかりならぬ。グループ会社は一口で扱う」と言われたので、それなら別会社にしておいても仕方ないか…ということで合併した、という話が聞こえてきます。
また、今後キャリアアグリゲーション(CA;複数の周波数帯で電波をまとめて高速化する)を実施する上で、別会社のままでは認められない…という事情もあったようです。ソフトバンクグループとしては、ソフトバンクモバイルの持つ2GHz帯とワイモバイルの1.7GHz帯を束ねて、iPhone向けにCAでのサービスを展開し、既に大々的にCAをマーケティングでアピールしているauに追随したいはずです。
まあ、いずれにしても徹底的に打算的な…いや、戦略的な買収・合併を行ってきた、それがソフトバンクという企業のカラー。好きか嫌いかはともかくとして、競争の激しい世界で生き残ってきたわけですから大したものです。
さて、そんな風に悪態をつきながら、自分の使っているスマートフォンはソフトバンクの206SHだったりする二枚舌の私なんですが、気がつくとソフトバンクユーザーになってから1年半ほどが過ぎました。
使い始めた当時は、思っていた以上に高速なSoftBank 4Gの通信に感激しながら使っていましたが、いろいろな場所に移動してみると、サービスエリアの展開がまだまだ不十分なことに気づきます。島根県に出張したときには、NTTドコモのLTEとの差を実感しました。
先日は、浜松市内で妻に5秒ほどの動画をLINE経由で送ろうとしたんですが、3Gでしかつながらない私はアップロードに1分半くらいかかったのに、LTEが使えた妻がダウンロードするのは10数秒で完了。妻のiPhoneが使っているSoftBank 4G LTEの方が、確実にサービスエリアが広いんですよね。AndroidスマートフォンでもSoftBank 4G LTEが拾えるようになったのは、206SHの次の世代からでした。タイミングとして不運はあったのかも知れません。
あと半年足らずで私たちの端末の「2年縛り」は解けるんですが、正直なところもうソフトバンクと再契約するつもりは毛頭ありません。というのも、そもそもソフトバンクに乗り換えたのは妻の店に飛び込んできた営業さんの話に乗ってみた…というところからのスタートだったんですが、期待しようと思っていた営業のサポートが全然なっていません。そもそも、契約して以来我が家への連絡がほとんど皆無です。向こうからすれば「便りのないのはよい便り」と思っているのかも知れませんが、時々は御用聞きくらいしてみてもいいと思うんですけどね。
こちらからも何度か相談の電話をしたんですが、端末の不調を伝えたら「お近くのショップに持っていってください」、充電器を追加購入したいと伝えたら「家電量販店の方がお安く手に入ります」…ある意味実に正直でユーザー本位と言えないこともありませんが、これでは営業としての仕事をしていることにはなりません。これで月額のサポート料を取るのは詐欺に近いかも。修理費の保険としても高すぎます。
あとは、違約金を取られない適切なタイミングで、きちんとMNPの手続きを取ってもらえるかどうかだけが、彼女たちに課せられた最後の仕事になるでしょう。さて、NTTドコモに戻るのか、それとも私にとっては初めてのauにしてみるか。まだ半年近く時間はあるので、じっくり考えてみましょう。
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