今日は、ちょうど一週間前、8月23日のお話をしようかと思います。我が家のスマートフォン・携帯電話回線の乗り換えをこの日に決行すべく、ここまでいろいろと準備を進めてきました。
当日は粛々と手続きを進めて、新しいスマートフォンの設定に忙しい夜を迎えるのかな…と思っていたんですが、現実は想像とは全く異なる展開になりました。ともかく、今回も順を追ってご説明しましょう。
午前9時00分:ソフトバンクにMNP予約番号取得の電話(通算2回目)
8月になってすぐに電話したとき以来、3週間ぶりの電話となりました。流れは前回の電話でつかんでいますから実にスムーズ。法人名義の契約なので、電話した本人と名義が違う件は「社員の方ですか?」の質問に答えるだけでクリアできます。厳密に言うと私は妻の店の社員ではないんですが…まあ、イベント時限定の日雇いとは言えないこともないか(笑)。
予約番号の発行も、1回の電話で3回線分一括して行えます。今回は番号の有効期間が9月初旬までになるので、前回のような料金に関するアドバイスも特にありませんでした。MNP予約番号は、手続きの電話を切った後で、それぞれの端末に対してSMSで送られてきます。これなら、番号の聞き間違いなどもなく確実ですね。
午後1時00分:auショップ訪問
無事入手できたMNP予約番号を持って、意気揚々とauショップへ。1週間前に、元合唱団仲間のMくんご指名で、来店予約をしてありました。乗り換え先として予定していた端末もすべて予約してありましたから、店頭で在庫がなくてガッカリ…という事態も起こりえません。
auの契約には、固定回線とセットで月額料金を大幅に割り引く「スマートバリュー」という大技がありますが、我が家の場合、ひかり電話での複数電話番号やUSENの音楽配信など、フレッツ光の回線に依存するサービスがある関係で、固定回線を容易に乗り換えるわけにはいきません。残念ながら、他社とあまり変わらない料金での契約となります。
ただし、MNPによる乗り換えで複数回線の同時契約、さらには旧端末の下取り…ということで、いろいろと特典割引が積み重なって、端末代金は一括0円。さらにキャッシュバックまでいただけることになります。まあ、実際には有料コンテンツの一定期間の利用が条件に付いたりして、完全に無料とは行かないんですけどね。
MNP予約番号を伝えて、契約プラン等内容を確認して、本体の傷の有無を確認して…と、手続きは進んでいきましたが、実際に移行するところになってトラブル発生。システムが移行を受け付けてくれません。
ショップで確認したところ、法人契約から発行したMNP予約番号では、個人契約はできないのだそうです。法人契約することならできるの?と聞いてみましたが、個人事業主でも契約できたソフトバンクとは異なり、auでは正式に登記された法人でなければ法人契約はできないとのこと。とはいえ、この辺りは、auが特に厳しい訳ではなく、むしろソフトバンクの方がかなり緩い条件といえます。生まれからして公共性の強い大会社だったNTTドコモやKDDIと、ソフトウェアベンチャーから始まったソフトバンクの企業風土の差かも知れません。
MNPで乗り換えるためには、ソフトバンクで個人に名義を変更した上で、再び個人用のMNP予約番号を発行してもらう必要があるのだとか。いずれにしても、このままでは手続きは続行できないので、ひとまずauショップを後にしました。
午後2時40分:ソフトバンクショップ訪問
auショップが入居しているショッピングモールの中には、ソフトバンクショップも入居しています。というわけで、私たちは歩いてソフトバンクショップへ。2分ほどで到着しました。
事情を話して、法人契約の回線の名義を個人に変更したい…とお願いしました。手続きのために必要になる法人契約の登録印(妻の印鑑)を持参していなかったので、一旦帰宅して、すぐに出直すことにしました。
午後4時00分:ソフトバンクショップ訪問(2回目)
家で一服してから、改めてソフトバンクショップへ。早速手続きを始めました。ソフトバンクショップでは、手続きはカウンターではなく待ち合わせスペースと兼用のテーブルで行われ、店員さんはiPadを操作します。そして、私たちの承認の署名も、画面上にスタイラスペンを使って書き込みます。何だか未来的です。
画面上で手続きを進めていく中で、店員さんがあることに気付き、利用規約等の文書を読み直しました(これももちろんiPad上のオンラインドキュメント)。そして、私たちに衝撃の事実を伝えてくれました。法人契約から個人に名義変更すると、契約は継続しているのではなく新規に契約した扱いになり、名義変更日から2年以内に解約(もちろんMNPによる乗り換えも含む)すると、解約金が発生することになるのだとか。
一刻も早くソフトバンクとはおさらばしたいのに、今さら、解約金無しでMNPによる乗り換えをするためにさらに2年間も待つなんて、冗談じゃありません。名義変更後に3回線分の解約金を払ってMNPするよりも、普通に解約してauと新規契約する(これなら解約金は掛かりません)方がいいんじゃないか?…即決するのは危ないと感じたので、ひとまず名義変更は保留として、ソフトバンクショップを出ました。
午後4時30分:auショップ訪問(2回目)
ソフトバンクショップを出た足で私たちが向かったのは、同じ建物内のauショップ。MNP乗り換えと新規契約でどのくらい費用が変わり、どちらがお得になるのかを確認するつもりでした。
店員さんの回答は、「見積もるまでもなくMNPですね」。先にも触れたとおり「一括0円」が可能なMNPとは異なり、新規契約では端末の費用負担がどうしても残る分だけ不利になります。それでも一応試算してもらったところ、半年も経たないうちに解約金分の元は取ってしまうことが確認できました。
午後4時50分:ソフトバンクショップ訪問(3回目)
そうとわかれば、善は急げ。そそくさとソフトバンクショップに引き返しました。さすがに同じ日に3度目の訪問ともなると、すっかり顔パス状態です。auショップも、すっかり同じ状況になっていますが(苦笑)。
先ほど途中まで進めた手続きは、業務規定どおりすべて削除されていたので、改めて最初からやりなおし。1回目に対応していただいた店員さんと2回目の店員さん、2人で2台のiPadをフル回転させて、全速力で手続きを進めていただきました。
このときに、3台中2台は私の名義、1台(妻のiPhone 5)は妻の名義としました。実は、auショップでも同じことを言われたんですが、現在個人が同一名義で同時に3回線以上の新規契約をすることは認められません。犯罪等に悪用されるのを防止する措置のようです。
先ほどと同じようにサインした後、店員さんに「MNPは電話で申し込まれましたか?」と訊かれた後、しばらく待たされました。MNP予約番号が発行された状態だったため、システム上で名義変更が受理されなかった…ということだったらしく、店員さんが電話を持って出てきました。電話口でMNPの予約取り消しを伝えると、数分で処理が可能になったようです。
名義変更は翌日・24日の朝から有効になるので、その時点で改めてMNP予約番号を取得する必要があるそうです。ダイレクトにMNP受付窓口につながる番号も教えていただきました。
…というわけで、実は23日のうちに乗り換えの手続きは終了しなかったんですよね。続きはまた明日、となりました。意気揚々と出かけた反動か、帰りはすっかり疲れ果てていましたね。
auショップでも、ソフトバンクショップでも、店員さんたちの対応はプロフェッショナルらしく丁寧で、私たちのようなちょっと珍しい手続きに起因する不測の事態にも、親身になって対応していただきました。店員さんたちは悪くないんです。悪いのは、ややこしい契約形態の方だと思いますね。「2年縛り」も含めて、もうちょっと何とかならないのかなぁ。
…というわけで、今回の顛末はまだ話が続きます。続きはもうちょっとお待ちください。
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