7月29日から始まった…という、Windows 10のネット経由でのアップグレードの提供。当日の朝はドキドキしながら待ったものの、実際には静かな解禁日となりました。以前から「アップグレードの予約」をしてあった自作デスクトップ機では、29日の朝に大量のデータがダウンロードされましたが、結局アップグレードそのものは行われませんでした。
Windows Updateの更新履歴を見ると、29日以降に「Windows 10 Proにアップグレード」という記録が何度か残っていますが、すべてインストールには失敗。一応、解禁日当日からトライはしてくれているようです。タスクトレイへの予約アイコンは表示されたままなので、後日改めてチャレンジがあるのだ…とは思っています。
さて、一方のレッツノート・CF-RZ4なんですが、こちらは製品版のWindows 10の案内については全くのなしのつぶて。Windows 10 Insider Previewがインストールされた状態だったからなのかな?と思い、まずは工場出荷時と同じWindows 8.1 Updateの状態に戻してみることにしました。その状態なら、Windows 10へのアップグレードの通知は来るでしょうし、予約もできるはずですからね。
CF-RZ4の場合、システムのリカバリーは、内蔵SSDの一部領域に保存されたイメージを使う方法と、DVD-RやUSBメモリ等の外部メディアで作成したリカバリーディスクを使う方法があります。今回は、購入直後に作成したUSBメモリを使いました。
実は、Windows 8.1 Updateの状態に戻しておきたかった理由がもうひとつありました。CF-RZ4については、今年の2月に、リカバリーディスクの不具合修正のアップデートが公開されています。とりあえず、このアップデートの適用だけはしておきたかったんです。
その不具合発生の条件は引き起こさないように(リカバリーディスク以外の外部ドライブ等周辺機器を接続しないようにすればOK)、慎重にリカバリー作業を進めました。
Windows 8.1 Updateの初期設定で、CF-RZ4のマニュアル通りに行くのなら、まずはローカルアカウントを作成して作業するところなんですが、私の場合は既にMicrosoftアカウントを持っていますから、これを使ってログインしました。
すると、いきなり画面に「無料でWindows 10にアップグレード」という画面が表示され、右下のボタンは「アップグレード」の一つだけ。まさかの展開に、一瞬私は凍り付きました。これではWindows 8.1 Updateに戻せない?
しかし、画面をよく見ると、左下に小さく「今はアップグレードしない」というリンクが表示されていたので、とりあえずはこれを押して作業を進め、無事Windows 8.1 Updateの状態が復元されました。件のアップデートを適用して、改めてリカバリーディスクを作成しておきました。ともかく、リカバリーしただけでもかなり強制力の強いWindows 10への誘導が行われることは、これでよくわかりました。
先ほど再作成したばかりのリカバリーディスクを使って再度リカバリー作業を進めたところ、再度同じ画面が登場。今度は「アップグレード」と書かれたボタンをクリックします。
すると、Windows 8.1のデスクトップ上で、Windows UpdateがWindows 10をダウンロードしている画面が出てきました。先の画面に表示されているとおり、ダウンロードしなくてはならない容量は約3GB。CF-RZ4にLANケーブルをつないで、有線LANから光ファイバー品質の猛スピードでダウンロードしました。これが何の準備も無しにあっさり可能なのが、レッツノートの強みの一つです。
ダウンロードが完了して、最終的に「アップグレードを開始」ボタンを押した後のプロセスは、今までのInsider Previewの新ビルド適用ですっかりお馴染みです。入力が必要な作業はほとんどありません。1時間弱の時間は掛かりましたが、あっさりとWindows 10の導入作業は完了しました。
この後は、パナソニックのサポートページから入手した、アップグレード作業用のアプリケーションやドライバーを、同社提供のマニュアルに沿って順番にインストールしていけば、移行作業は完了となります。
Windowsストアアプリについては、Microsoftアカウントに紐付けられた設定が一部引き継がれますが、メールソフトのアカウント等は自動的には移行されませんでした。デスクトップアプリのインストールも含めて、まだまだしなくてはならない作業があります。まあ、昔に比べればずいぶん楽にはなりましたけどね。CF-RZ4で使うファイルはほとんどがOneDrive上ですし。
従来使っていたデスクトップアプリの互換性についても、今のところ深刻な問題は発生していません。プレビュー版では強制的に削除され、既存バージョンでは対応できなかったウイルスバスターは、29日にWindows 10対応の「ウイルスバスタークラウド10」にアップデートされました。ATOKの挙動が時々怪しかったりもしますが、これもそのうちアップデートモジュールが公開されるのではないかと思っています。
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