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バージョン1511

木曜日・11月12日(現地時間)から、Windows 10のWindows Updateで「Windows 10 バージョン 1511,10586にアップグレード」なるものの配信が始まっています。ダウンロードとインストールが行われた後、システムの再起動が要求され、その後はInsider Previewでのビルド更新と同じような画面がしばらく続き、何度か自動的に再起動されます。

Windows 10 バージョン1511(ビルド10586)

 

再びWindows 10のデスクトップが表示されて、作業は終了。一見ほとんど何も変わっていないように見えるんですが、バージョン情報を表示してみると、「バージョン1511(OS ビルド10586)」という表記が追加されています。バージョン1511は、その数字のとおり「2015年11月版」という意味で、7月末に最初のリリース版が登場して以来初めての、そして3ヶ月少々という異例の短期間でリリースされたメジャーアップデートになります。


Windows 10がリリースされてからも、登録したユーザーにより新しいプレビュー版を提供する「Insider Preview」プログラムは継続されていて、私もこれに登録して、Windows 10がどんな風に更新されていくのか、随時様子を見ていました。

10586というビルドナンバーは、Insider Previewで提供されていた最新のビルドと同じ。このビルドで、Insider Preview版ではデスクトップ右下に表示されているビルドナンバーが消されていたので、このビルドを使って近々一般向けにリリースされるのだろうな…とは思っていました。

そんなわけで、今回のアップデートでどのように機能が追加されたり変更されたりしているのかはほとんどつかんでいました。アクティブなウィンドウのタイトルバー全体が着色される仕様変更は適用されていますし、とても完成版と思えなかった新しいWebブラウザー・Edgeも、ずいぶんまともになってきました。

まだまだ作りかけだった新OSが、ようやく出来上がりつつある…という感じでしょうか。もっとも、「つつある」という表現になっているところは推して知るべし、です。この調子でどんどんアップデートをしていくということなら、今後の進歩に期待しましょう。

ちなみに、バージョン1511では、音声インターフェースを前面に押し出したパーソナルアシスタント・Cortana(コルタナ)の日本語版が使えるようになったのも大きなポイントなんですが、これについては、また回を改めてご紹介しようかと思います。


Insider Preview版で特に問題はなかったので、今回の正式版へのアップグレードは、まったく心配せずに進めましたが、いざ実施してみたら、とんでもないトラブルに遭遇しました。ネットワークへの接続が、まったくできなくなってしまったんです。

これは、Windows 10 ProのHyper-Vで仮想マシンにもアップデートがあったため、仮想マシンから物理マシンのLAN経由でネットワークにアクセスするための仮想LANドライバーがうまく動作しなかったのが原因のようです。仮想LANドライバーを再インストールすることで、無事不具合は解決しました。

もっとも、不具合らしきものはこれくらいのもので、あとは至って快調。とはいえ、Pro版でHyper-Vを使っている環境は、マニアックとは言え意外に利用例が多そうなので、私と同じ目に遭った人も意外にたくさんいらっしゃるかも知れません。Windows 10の場合、基本的にWindows Updateは有無を言わせず自動更新なので、話は結構面倒ですね。


このバージョン1511は、Windows Updateで提供されるほかにも、ISOイメージなどでも提供されています。まっさらの状態でWindows 10をインストールすると、基本的にバージョン1511になる…となる位置づけのようです。

妻のWindows 7ノートもWindows 10へ

これは、Windows 7/8.1からのオンライン無償バージョンアップでも同じ。とりあえず、何とか日常の業務などにも使えるかも?というレベルになってきたので、このタイミングで妻のWindows 7ノートPCもWindows 10にアップグレードしてみることにしました。

手順自体は、Windows 8.1からアップグレードした自作デスクトップと大差ありません。既にタスクトレイに居座っていた「Windows 10を入手する」アイコンから、アップグレードプログラムを起動します。

アップグレードも含めて、Windows 10のインストールはもう何度もしていますが、物理Windows 7環境からのアップグレードは初めて。自作デスクトップ上の仮想環境からは1度試してみていたので、大丈夫だとは思っていましたが、一応ユーザーデータについてはバックアップを取り、消しても良さそうなアプリケーションは極力消してから、アップグレード作業を行いました。メーカーで「Windows 10はサポート対象外」と公言している機種ですから、逆にスッキリしています。

インストールの一連の作業では特に引っかかるところもなく、すんなりとWindows 10のデスクトップまでたどり着きました。ただ、もう3年以上前の機種ということもあってか、作業はかなりゆっくり。ダウンロードも含めて、4時間くらいかかりました。

使っていたアプリも、一応全て起動。今のところ、特に問題は出ていません。とはいえ、これから実際に日々使っていく中で、何かトラブルが表面化する可能性は皆無ではないんですけどね。Windows 7に戻せるオプションもありますし、しばらくは様子を見ましょう。


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