Windows 10 Insider PreviewのBuild 11082が、Windows Insider ProgramのFast ringに登録しているユーザー向けに配信され始めました。先月一般向けに公開された「バージョン1511」ことBuild 10586以来、初めての新ビルド提供となります。
Build 11082では、前回から500近くもビルド番号が進んではいるものの、一目でわかるような変更点はありません。バージョン1511以降に明らかになった不具合の修正等が主になっているようです。とはいえ、バージョン1511そのものも、こまめにアップデートが提供されていて、随時修正は行われているようですね。現在のバージョンを表示させると、「ビルド10586.36」という表記が確認できます。
そして、目には見えない内部での更新も着々と進められているようです。Windows 10は、デスクトップやノート等のPC、タブレットのみでなく、スマートフォン、ゲームコンソールのXbox、さらにはもっと小さな所謂IoTデバイスなど、多種多様なものを動かす基盤になるOSを目指していますが、これら全てに共通する核となる、彼らが「OneCore」と呼ぶ部分の構造の見直しが行われているのだそうです。
ちなみに、IoTも最近巷でよく見かけるようになった「何となくカッコいい」キーワードですが、これは「Internet of Things(モノのインターネット)」の頭文字を取ったもので、 様々な「モノ」が自らインターネットとつながって情報をやりとりする概念を示したものです。かつての「ユビキタス」にかなり近い意味合いで使われる言葉ですね。「クラウド」もそうでしたが、もともとあった概念や技術を焼き直したり、ときには単に看板を掛け替えたりしただけでも、何だか新しいものに見えてくる…という演出はしばしば使われます。
更新内容自体はともかく、今回の新ビルド提供を案内したブログ記事(英文)の中では、もうひとつ興味深いメッセージが送られています。Insider Programでは、新ビルドへの更新のタイミングをFast Ring、Slow Ringの2段階から選択できますが、このうちFast Ringの更新を、これまでよりも早くしていくことになっているのだそうです。Microsoft社内でのリリースにかなり近づけるレベルを想定しているようです。
もともと、Fast Ringでは、新ビルドがいち早く更新される代わりに、不具合が残っている可能性が高くなる…ということになっています。しかし、そもそもFast Ringを選ぶユーザーたちにとっては、残っている不具合が少ないことよりも、最新版をより早く試せることの優先順位がより高いわけで、この変更は大いに歓迎されるでしょう。
私から見ても、Fast Ringがより早く提供されるのは大歓迎です。既にBuild 11082は自作デスクトップの仮想環境上で動作しています。どこが変わったのかは、正直全然わかりませんが、今後の展開は期待して待ちましょう。できることなら、フィードバックもより積極的に上げていきたいと思います。
本当は、Windows 10のより多くの面をテストするには、2in1デバイスであるレッツノート・CF-RZ4にInsider Previewをインストールした方が面白いんですけどね。仕事で使う機会もかなり多いですし、さすがにそこまでの冒険はちょっとできないな…というのが実際です。宝くじでも当たったら、Insider用にもう1台レッツノートを買いますか(笑)。
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