我が家の屋根に太陽光発電の電池パネルが載ったのは昨年の4月。そして、電力会社への売電が始まったのが、翌月の5月からでした。先月までで丸1年が過ぎて、太陽光発電の年間の動きがだいたい掴めるのではないかな?と思い、ちょっと調べてみました。
太陽光発電を導入すると決めたときには、これで我が家の支出が減る…とまではいかないとしても、年間を通しての電気代の減少分が太陽光発電の分割払いの月額とほぼ均衡してくれれば、実質的にほぼタダで太陽光発電が導入できて、分割払いが終わった10年後からはプラス分が出てくる…という目論見でした。実際のところどうなったのか、非常に気になっていました。
まずは、「発電量と消費量」という切り口から見ていきましょう。これは、自宅のコントローラーから画面上に数値を呼び出すことが出来ます。
まずは発電量からなんですが、いちばん多かったのが3月、その次が5月、10月と続きます。夏場の発電量が意外に低いんですね。こんな結果になるのは、6月から9月には雨の日が意外に多いこともありますが、もうひとつ、我が家の屋根が急勾配であることも影響しているかも知れません。ログハウスならではの傾斜45度のとんがり屋根に載せているパネルがありますから、これについては意外に冬場の方がパネルに垂直に光が当たります。
年間発電量は8,081kWh。導入前に業者から示されていた予測値では、厳しめに見積もって6,955kWhという数字が示されていましたから、彼らの予測は十分合格点といえるでしょう。
消費量の方は、太陽光発電とは直接の関係はありませんが、真夏と真冬に大きくなり、春と秋が少ない…というのは、一般的なイメージからも納得できる結果です。そして、当然ではありますが、この消費量は昨年とほぼ同じ。2%の微増となっていますが、これはエアコンを1台増設したのが効いているかも知れません。
「自家消費電力量」というのは、太陽光発電で発電した電力を、そのまま自宅で使用した分。当然昼間しか使えないんですが、この分は自分で作った電力を自給自足したわけです。消費電力の約30%でした。
※【月~金】ナイトタイム [0~7時、23~0時] @ホームタイム [7~9時、17~23時] デイタイム [9~17時]
【土・日・祝】ナイトタイム [0~7時、23~0時] @ホームタイム [7~23時]
実際に、時間帯別の消費電力を見ていくと、昼間の分が圧倒的に削減できています。昼間の電気代は夜間と比べると単価が高いので、これが実際の削減率以上に電気代に効いてきます。
次は、いちばん大事な「我が家発電所」の収支。中部電力からの請求額と、中部電力に売った売電料金です。これについては、中部電力の会員制Webサービス「カテエネ」から、過去3年分の請求書の詳細な内容を、CSVファイルで取り込むことが出来ます。
見ていくと、「請求額-売電料金」がマイナスになった…つまり、中部電力からお金をいただいたことになる月が5回。逆にプラスになった月は7回となりました。
合計の収支は、6,974円の支払い。ひと月あたりにすると581円となります。太陽光発電システム購入に対する分割払いの月額は約25,000円なので、合計すると「電気に対する支払い」は月々26,000円弱となります。
太陽光発電の導入以前を見てみると、月々の電気代は平均で約24,000円強。月々千数百円、支払額が増加した計算になります。実は、これも当初の業者側の試算によると、月々1,000円強の支払い増…となっていました。意外に精度が高くてビックリです。
太陽光発電の導入によって追加で支払う金額は、10年分の総額で概ね20万円弱といったところでしょうか。これを高いと見るか、安いと見るかはいろいろとご意見があるかと思いますが、私は結構納得しています。
10年経って分割払いが終われば、メンテナンスが必要な時期が来るまで、しばらくの間はプラスになる…ということもありますが、災害時等に非常電源として使えますし、何より「発電している」「売電している」ということ自体に対する満足感が結構大きいんですよね。
そして、天気を見ながら一喜一憂するのも結構楽しいものです。そんな日々に加わるささやかな刺激を、毎日100円未満で買えている…と思えば、それはそれでアリ!と言えそうな気がします。
今回の分析結果も、2015年6月から2016年5月という1年をたまたま切り取っただけで、何年か続けていくと変わっていくのかも知れません。そのあたりも楽しみにしながら、しばらく追いかけてみたいと思っています。
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