我が家のデリカD:5が、12ヶ月点検を終えて帰ってきました。乗り続けて間もなく丸8年…ということになります。
96ヶ月間での走行距離は87,444km。常に年間10,000km以上、それでも月に1,000kmにまでは届いていない…という感じです。ただし、今回はちょっと今までと違う事情がありました。半年前の点検のときの記事と見比べるとわかるんですが、この半年で5,000kmも走っていないんです。
実は、ゴールデンウィークに追突されて、デリカの後部ドアまわりが見事に凹んでしまいました。ドアが完全に閉まらず、ロックも掛けられない状況になってしまったので、仕方なくディーラーの工場に持ち込んで修理してもらうことに。修理代自体は先方の保険から出してもらえたものの、ようやく直ったのは先月末でした。ちょうど定期点検の時期になったので、ついでに済ませてもらった…というわけです。2ヶ月間も走れなかったんですから、走行距離が短いのは当たり前ですね。
ちなみに、そのときデリカに乗っていたのは私と妻でしたが、二人してまだ腰の調子が今ひとつで、整形外科に通っています。ギックリ腰とは違うので、全く動けないわけではないんですが、まだちょっと無理が利きません。早く良くならないかなぁ…。
デリカD:5が修理工場に入っている間は、代車を手配していただきました。5人家族がフル乗車することがあるので、軽自動車はNG。さらに、連休明けには妻の店のイベント出店が続くことになっていたので、そこでは荷物がたっぷり載せられる1BOX車がないと困ってしまう…というリクエストを出しました。
用意していただいたのはステップワゴン。昨年登場したばかりの、現行の最新版です。5ナンバーの規格ギリギリサイズのハコで勝負するこのクラスのクルマは、トヨタの3兄弟と日産のセレナ、そしてこのホンダ・ステップワゴンが三つ巴の激しい戦いを続けてきました。
デリカD:5は、クラスとしては彼らよりちょっと大きめですが、それよりも基本は最低地上高が高い本格的な4輪駆動車…という点で、直接競合するところとは言いにくい位置づけになっています。3ナンバーの高級1BOXたちともまた違いますしね。
…と、それはともかく、激しい戦いをくぐり抜け、現時点ではライバルたちよりも後発の最新型となっているだけに、ステップワゴンは実によく考えられたクルマに仕上がっています。特にイベント出店の際に重宝したのが、収納時に完全に床下に潜り込んでしまう3列目シートと、後部ドアが普通に上に開くだけではなく、左側3分の2くらいが横向きに開いてしまう「わくわくゲート」。そんな小技だけではなく、実は荷室の高さも、最小幅も、最大の長さもデリカD:5を上回っていたりします。
低床設計の荷室も、重い荷物を積み込むのに楽ですね。イベントだけでなく、薪割り会のときにも活躍してくれました。もっとも、たっぷり薪を積み込んだら、ただでさえ低い車高がさらに下がって、地面を擦ってしまわないかちょっと心配でしたが。
もちろん、デリカD:5には他のクルマたちが束になっても到底かなわないオンリーワンの走行性能があるわけですが、その性能を全く使い切れていない我が家の場合、次はこのクラスから選ぶという選択肢も十分アリなのでは?と感じました。
そして、実はそんな使い勝手の差以上に痛感したのが燃費の差。現行のステップワゴンは、パワーユニットに1.5リッターのターボエンジンを採用しています。小排気量のターボエンジンを使って燃費性能を向上させる「ダウンサイジングターボ」は、欧州車では結構見かけるアプローチなんですが、日本車ではハイブリッドが浸透するのが早かったせいか、あまり見かけません。
カタログによると、JC08モード燃費で15.0~17.0km/Lということで、簡易型のハイブリッドシステムを搭載しているセレナとほぼ同レベル。さすがにトヨタ勢の本格ハイブリッド仕様には及ばないものの、まあまあ合格点と言えそうです。
実際に、燃費計測では不利な市街地中心の走行でも、リッター9km台半ばで走れていました。デリカD:5の1.5倍近く走れている感じです。とにかく、なかなか燃料計の表示が減っていかないんですよね。ガソリン代も大幅に減りました。そして、荷物を満載した状態でも走りは意外に軽快で、基礎体力面で特に不安を感じる場面はありませんでした。
もっとも、燃費だけで言えば、イベント出店がひと段落した後に借りたデリカD:2はさらにその上を行きました。簡易型のハイブリッドシステムを搭載していて、小さなボディも相まって燃費はリッター17km以上。今どきのクルマってスゴい(驚)。…まあ、我が家ではこの車を買う選択肢はなさそうですけどね。
去年3度目の車検を通したときには、まだまだデリカD:5には乗り続ける気持ちでいましたが、実際に今どきのクルマに乗って比べてみると、さすがに古さを感じます。今すぐ…というわけにはいかないところですが、来年夏の4度目の車検が巡ってくる前には、新しいクルマに乗り換えることも考えていきたいですね。
現時点では、結果的にひと月ほど試乗させていただくことになったステップワゴンに好印象を持ってはいますが、セレナがモデルチェンジして来月には登場するそうですし、いろいろ見比べてみる必要があります。幸い、まだ時間に少し余裕はありますし、研究してみましょう。
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