8月もど真ん中。巷では、お盆休みのまっただ中…という方が多いのではないかと思います。遠出をしている方も多いのでしょうけど、我が家では、地元の夏祭りがこの時期に開催されることもあり、今年も自宅とその周辺で過ごしています。
子育て世代の父母が中心になって運営される夏祭り。自分自身も準備から片付けまで4日間はほぼ拘束される状態になってしまいますが、もともと縁もゆかりもないこの地域の皆さんとつながれる貴重な機会です。そもそも、イベントの運営側に回って裏側を覗くことは、嫌いじゃありませんし(笑)。
今週は、テレビを点けるとすっかり五輪一色でした。南米大陸での開催は初めてとなる、リオデジャネイロオリンピック。日本と現地との時差が12時間ということで、日本では夜から早朝にかけて競技が行われます。
これは、ちょうど私が家にいてテレビが見られる時間帯に重なる…というわけで、特に残業して夜10時前に帰宅なんてしようものなら、本当にテレビはオリンピックの中継ばかりということになってしまうわけです。巷には、他にもいろいろニュースな出来事が転がっていたような気がするんですが…。
リオデジャネイロオリンピックについては、また改めて取り上げるかも知れませんが、それはともかくとして今週どうしても触れておきたかったのは、イチロー選手のメジャー3,000本安打。7日(現地時間)のコロラドロッキーズ戦で達成しています。実は、ちょうど4年前にもロンドンオリンピックの最中にイチローの話題に触れていたりするんですよね。どうも縁があります。
あと数本で達成…という段階になってから結構待たされた印象があります。これは、最近のイチローが代打での起用が多く、この試合が8試合ぶりの先発だったことはもちろん影響していると思います。しかし、それよりも、彼が3,000本目にホームランを狙っていたせいで時間がかかってしまったのでは?と私は密かに思っています。これまでも、節目では結構狙ったかのように決めていましたしね。
3,000本目の結果は、残念ながらライトフェンス直撃の三塁打で、あと一歩及ばなかったようです。もちろん3,000本安打も彼にとっては通過点に過ぎないのでしょうから、次の節目にでもまた狙ってもらいましょう。
3塁側ベンチのマーリンズナインが飛び出してきたのはもちろん、敵地・クアーズフィールドのファンたちもスタンディングオベーションで祝福しました。これにはさすがのイチローも涙したとか。その後の会見でも、記録を達成したこと自体より、多くの人たちから祝福されることに価値を見いだしている…という発言がありましたね。そういえば、6月に日米通算4,257安打で「世界一」となったとき(ギネスブックにも認められたそうですね)には、「ピート・ローズ氏が喜んでくれるのなら自分も嬉しいけれど、そうではないようだから興味はない」という趣旨の発言をしていました。
そのピート・ローズ氏が、今回は手放しで賛辞を送っていたのは面白かったですね。「自分をヒットクイーンにする気か」と怒り狂っていたときとは別人のようです。「ホームランバッターでない選手が3,000本安打を達成してくれるのは嬉しい」と、イチローと自分のプレースタイルを重ね合わせるような発言まであったようです。
どうしてこんなに掌を返せるのか?と思った方もあるかも知れませんが、考えてみれば全く不思議のない発言です。今回の記録は、メジャーリーグ内のみで完結する話ですからね。彼自身が抜かれたわけではない…ということもあるのでしょうけど、以前から彼が主張しているのは「異なるリーグでの記録を合算して比較するのは適切ではない」ということであり、もちろん同じリーグ内での話なら問題なし。全く主張にブレはありません。
イチローの発言も、常人の感覚では計り知れないものが相当たくさんあると思いますが、彼の世界の中では趣旨は常に首尾一貫しています。そんなブレない軸を持ち続けていることも、日米の安打王の共通点なのかも知れないな、と思ったりします。
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