私は、普段使っているスマートフォン・Xperia Z4を落下等の衝撃から保護するために、側面はバンパー、画面と背面は強化ガラス製の保護フィルムを使って、6面を強固な素材で取り囲む…という戦略を採ってきました。
しかし、毎日持ち歩いていると、どうしてもいろいろなところに衝突したり、落下したり…と、不慮の事故でダメージを受けることがあります。既にバンパーも、背面のガラスフィルムも1度破損して、新しいモノに交換しています。もちろん、これらは大事なスマホ本体を身を挺して守ったわけで、しっかりと役目を果たした…とはいえるんですが、コストパフォーマンスを考えると少々辛いところはあります。
機種変更をしてからちょうど1年になるところですが、先日貼り替えた背面のガラスフィルムに、またしてもひびが入ってしまいました。前回のように派手なひび割れに覆われたわけではなく、1本筋が通っただけなんですが、さらなる衝撃が加わったときのことを考えると、このままにしておくのは心配です。
しかも、今度はディスプレイ面にもひびが入っているのを発見。背面ならともかく、操作するときに常に目に入る場所ですから、非常に気になります。コレは替えざるを得ません。
最初に保護ガラスを貼り付けたときには、ディスプレイ面用と背面用がワンパッケージに収まったセット品を購入しました。材質は表裏とも同じDragontrailベースで、厚みも同じ0.55mm。別々に購入するよりはちょっとだけお値打ちな価格設定になってはいましたが、それでも普通のスマホの2倍必要なわけで、ちょっとおサイフに痛いです。
もちろん、Xperia Z4のように背面ボディにもガラス素材を採用したスマートフォンの場合、見栄えを統一したいニーズはあるはずですから、このセット販売自体は合理的です。しかし、表と裏に同じものを貼る必要はありません。それぞれに異なった役目があるわけですから、むしろ違うものであってしかるべきです。
例えば、ディスプレイ面用のガラスだと、背面用に使うには表面処理がリッチすぎるし、滑りが良すぎて机の上などに置いたときに要らぬ心配を招きます。一方で、ディスプレイ面はタッチパネルの反応を良くするためには薄い方が有利なはずですが、背面は厚いフィルムで衝撃から守った方が良さそうです。
そんなわけで、今回はディスプレイ用と背面用に全く異なる製品を組み合わせることにしました。ディスプレイ面用には、Z’us-G(ぜうすじー)をチョイス。日本が世界に誇るガラスのプロフェッショナルであるHOYA謹製の、相当高級な部類に入る保護ガラスフィルムです。
そして、裏側はあえてガラス製のフィルムではなく、PET樹脂製のフィルムを貼ることにしました。衝撃からの保護性能ではガラスより劣るかも知れませんが、これなら割れることはあり得ませんし、むしろプラスチックのやわらかさが有利に働くかも…と思ったりもします。
さすがに、フィルムを貼る作業にもずいぶん慣れてきました。ガラス製のフィルムの場合、剛性が高く弾性も高いため、位置を合わせたら中央あたりが表面に接触するように反らせて載せれば、あとは勝手に貼り付いていきます。
ディスプレイ面を貼り替えた後で見てみると、これまでガラスの奥にあるイメージが強かった画面が、ずいぶん近くなったような気がします。フィルム自体の厚みがこれまでの半分以下の0.2mmしかありませんから、見た目の感覚で十分違いがわかります。
これが奏効しているのか、画面のタッチ位置の感覚がこれまでよりも把握しやすくなっています。反応もわずかに良くなったような気がしますね。
指紋が付いた後、軽く拭き取ればすっかり綺麗になるコーティング処理もいい感じです。もっとも、これについては先に使っていた保護ガラスフィルムも使い始めの頃は良好だったものの、今ではすっかりくたびれてしまいましたが。評価にはもっと時間を掛けた方が良さそうです。
一方、背面のPET樹脂フィルムはふにゃふにゃに柔らかいので、貼り付けにはそれなりに気を遣います。それでも、自己吸着タイプのフィルムになり、ずいぶん貼りやすくなってきましたね。
低反射タイプのフィルムを選んだので、外観がずいぶん変わった感じになりました。光沢を落としたマットな感じが、個人的には結構好きです。こちらも指紋は簡単に拭き取れますが、ディスプレイ面同様にコーティング部分の耐久性が気になるところです。
3,000円台のディスプレイ用フィルムと、10分の1近い300円台の背面用フィルム。さて、徹底的に表裏を差別化した今回の措置は吉と出るか凶と出るか…まあ、あと1年持ってくれれば十分なんですけどね。たぶん、また機種変更するのでしょうし。
コメントを残す