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PCは再び机の上に

先週、私の自作タワーPCがトラブって起動しない…という話をしたところなんですが、それからたった1週間で、我が家には新しいデスクトップPCが届いてしまいました。

タワー型ケースと比べるとこんなにコンパクト

私が選んだのは、HPのPavilion Wave 600-a072jp。上から見るとおにぎりのような形に見えるコンパクトな三角柱の筐体は、それがPCだと知らなければ、絶対そうは見えない「ぶっ飛んだ」デザインです。自作タワーPCのハコと並べてみると、その小ささはわかりやすいでしょうか。

HP Pavilion Wave 600-a072jp

側面が布張りになっています。布張りの外装は、HPによると「PCとしては世界初」なのだとか。これなら、木に囲まれた我が家の室内でも違和感はあまりなさそうです。機能面ではどうでもいい話のような気もしますが、デザインへのこだわりは感じます。キーボードとマウスもワイヤレスのものが標準で付属するので、不格好な配線も最低限で済みます。

巨大なACアダプター

そんなデザインにとことんこだわった本体と比べると、巨大で無骨なプラスチック製のACアダプターは実に対照的です。まあ、実際に使うときには見えないところに隠してしまうので、見た目は気にならないでしょうけどね。実はこのアダプターだけで約800gの重さがあり、我が家のレッツノート・CF-RZ4の本体よりも重いことになります。


デザインにこだわると、性能面では多大な犠牲を払わなくてはならないことも多いんですが、Pavilion Wave 600は意外にパワフル。日本向けモデルの最上級グレードであるa072jpでは、4コア8スレッド実行(Hyper-Threading)、2.8~3.6GHz動作の第6世代Coreプロセッサ・Core i7-6700Tが採用され、ノートPC用とはいえ独立のビデオプロセッサとしてRadeon R9 m470も載せられています。

メインメモリは余裕のある8GB。さらに、ストレージとしてはシステム用に128GBのSSD(高速なNVMe接続)、データ用に大容量2TBのハードディスクという、これまたこだわりのパフォーマンス重視設計になっています。これなら、今まで使っていた自作タワーPCと遜色ないどころか、より快適に使えるはずだ…と踏んだわけです。

ちなみに、おにぎり型の上蓋の下には1cmほどの隙間がありますが、ここからは下から取り込んだ外気を吐き出して排熱が行われるだけでなく、直径55mmのスピーカーから出力された音が全方向に広がる仕掛けになっています。これがPavilion Wave 600の売りのひとつなんですが、なるほど、PC用のスピーカーにしてはかなり豪華な音がします。さすがに、隣に置いているBOSEには及びませんが。


今回、本体と同時に液晶ディスプレイも購入しています。別に、今まで使っていたディスプレイは壊れてしまったわけでもないのですが、HPの直販サイトで本体と一緒に買うと半額!という大バーゲンセールを行っていたのでついついポチッと(笑)。ちなみに、本体側も96時間限定で15,000円引き、さらにWeb広告のキャンペーンクーポンで総額から5%引き…とディスカウントフル活用で、合計金額は税込みでも10万円ちょっとで済みました。

同時購入のディスプレイ23er

そのHP純正の23erディスプレイ【写真右】は、その名のとおり23.0型の、フルHD解像度のIPS液晶を備えた製品です。今まで使っていたS2031W-E【写真左】と比べると、画面の高さはほぼ同じで、横幅だけ広がった感じ。縦のドット数も大差ないということで、「画面解像度約96dpi」にはこだわり続けています。

…と、そんなことよりもビックリしたのは、画面の薄さと縁の細さ。バックライトがLED化したことが大きいと思うんですが、もうほとんど画面だけがそこに浮いている!という感覚です。しかも、定価2万円を切っているのに画面はバッチリ綺麗。さすがに10年近くも経つと、いろいろ進歩しているものです。


机の上に設置

Pavilion Wave 600の本体は、机の上に置くことにしました。やっぱり、このオシャレな形は目の前に置いておきたいですからね。考えてみると、PCを机の上から下に追いやってから、もうずいぶん長い時間が経ちました。HP自身も、製品紹介ページでは「デスクトップPCを再定義する」と息巻き、「机の下にあった『デスクトップPC』」を再び『デスクトップPC』へ」なんて言っていますね。

あえて正面を向けずに設置

実は、この本体はUSB3.0とヘッドホン端子がある「正面」を真っ直ぐに向けず(そもそも「正面」と呼ぶべきかもちょっと疑問ですが)、やや右を向いた形に置いています。あえて真っ直ぐに置かないことで、この三角柱の形状が引き立つ…ということもあるのですが、もうひとつ合理性のある理由があります。

ケーブルが斜めに刺さります

というのも、「背面」に当たる角の部分に集中している各コネクターは、真っ直ぐ後ろ向きに付いているわけではなく、三角柱の面に沿ってやや斜めに出ているから。ちょっと横を向けた方が、ケーブルの収まりが良くなるんです。

並んでいるのは上から電源スイッチ、SDカードスロット、USB3.1 Type-C、USB3.0×2、有線LAN、DisplayPort、HDMI、一番下にACアダプターの入力。コンパクトな筐体の割には、結構充実しています。何か拡張したいときでも、今どきはUSBさえあれば何とかなってしまいますからね。このくらいあれば大丈夫でしょう。


新しいパソコンが届くと、いろいろやってみたくなるんですが、ここに来て仕事が忙しかったり、家でやらなくてはならないことも多かったりして、なかなか進みません。まあ、慌てず行きましょう。


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