この週末は、この冬最強の寒波が日本各地を襲い、広い範囲で雪が降りました。滅多に雪など降らない浜松ではありますが、土曜日・14日は一日中雪が降ったり止んだり。今日も、空は真っ青に晴れていたものの、きらきらと風花が舞う一日となりました。
その土曜日の、いちばん雪が降っていた時間帯に、薪にする木をもらいに出かけることになりました。ちょうどその時間にしか行けなかったので仕方なかったんですが、吹雪の中で積み下ろしの作業をする羽目になりました。ようやく片付く頃になって、雪は止んできました。まあ、そんなものです。
薪はもちろん、我が家の薪ストーブで燃やすために集めているわけで、薪ストーブなくしては我が家の暖房は考えられないんですが、薪ストーブを点火していない日でも、我が家の室内は冷え切ってしまうことはまずありません。
我が家は、1階部分が丸太組のログハウス。2階部分は、外壁/内壁共に分厚い木材のパネリング壁で、間に断熱材が入っている構造になっています。断熱材はともかく、木そのものも非常に熱伝導率が低く、断熱性能が高い素材です。木の内部は、熱伝導率が低い空気を大量に抱え込んだ構造になっていますからね。
1階のログ壁ともなると、10数センチの分厚い壁が100%木材。住宅の構造を議論するときに、「外断熱か内断熱か」という議論がされることがありますが、そんな話をするのがバカバカしくなる、「全て断熱材」と言って良いくらいの構造と言えます。
そんなわけで、我が家は外が厳しく冷え込んだ朝でもそれほど家の中は冷えません。そして、ストーブを点火すれば、家の中が温まるのも速い…はずなんですが、肝心のストーブを速く温める技術が、我が家の面々にはまだ足りません。小さな電気ファンヒーターなどで間をつなぎながら、ストーブがフル回転になるのを待つのが、我が家の冬の朝です。
ところで、これに関連して、冬の家でよく見かける現象のひとつに、窓の内側への結露がありますね。屋内外の温度差が大きくなると、室内の空気中の水蒸気が窓ガラスで冷やされて結露する…というわけで、毎日のように悩まされている方が多いのではないでしょうか。
しかし、実はこの家に住むようになってから、窓ガラスが結露した記憶がありません。実はログハウスの場合、先ほど説明したように断熱性能は高いんですが、一方でいろんな場所に隙間があえて作ってあることもあり、気密性は高くありません。このため、外気とのやりとりが行われやすいのではないかと思っています。私は、ログハウスの特徴を訊かれると、しばしば「高断熱・低気密」というキーワードで説明しています。今どきの住宅のキャッチコピーとは微妙に違いますね(笑)。
隙間と言えば、家を建てて間もない頃は、ログ壁の隙間からの風が気になった時期もありましたが、最近はそれはなくなりましたね。どうしても最初はログ同士が密着していないので、隙間が出来てしまうのですが、年を経ることにより、自重で沈んできたログ同士が密着してくるようです。
結露しないのは良いのですが、一方で結構気になるのは室内が乾燥すること。冬場は屋外の空気が乾燥しますから、それに釣られて屋内も乾燥するのは仕方ないところではあります。
木材には室内の湿度の変化を緩和する「調湿性」があるので、おそらく幾分はマシになっているのでしょうけど、それでも朝起きたときなどは乾燥しているのがよくわかります。風邪の予防なども考えて、加湿器を使ったりはしているんですが…。
薪ストーブの上に水を入れたやかんなどを置くのも、加湿になるだけでなく、お湯が沸きますし、部屋の雰囲気も出てきて良いと思うんですが、放っておいて空焚きになってしまうと怖いので、我が家ではしていません。他にも良い方法がないか、また考えてみましょう。
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