1月に、iDeCo(いでこ;個人型確定拠出年金)の申込みをしたことを話題にしたところです。提出した書類が受理されたとの連絡はいただいたものの、その後全く連絡がなく、ちょっと不安になりつつなる今日この頃です。
Webサイト上の説明を見ると、連絡をいただいたとおりに受理されていれば、今月から給与受取口座からiDeCoへの拠出が始まるはずなんですが…いったいどうなっているんでしょうか。まあ、待っているしかないんですけどね。
とはいえ、ただ待っているだけというのもつまらないので、iDeCoと同時に申し込んであったNISA(にーさ)の口座を使って、ちょっと始めてみることにしました。
NISAは、日本語では「少額投資非課税制度」と呼ばれるもので、もともとはイギリスのISA(Individual Saving Account;「少額貯蓄口座」)という制度をお手本に作られたものだそうです。NはNipponの頭文字なんですね。
本来、株などを売買して得た利益(所得)には、20%の税金が課せられますが、NISA口座は、この税金がかからない…という特別な口座です。ただし、非課税という特典の代わりに、いくつかの条件が課せられます。
NISA口座で所得が非課税になるのは、1年あたり120万円の投資分まで。この「投資分」というのがちょっとわかりにくいんですが、その年に購入した株等を売却しても、この120万円の枠から売却額分が復活するわけではありません。「買う」操作が行えるのが120万円分まで…ということになります。もっとも、私の場合は年間120万円も投資できる経済的余裕はありませんから、上限枠のことは考える必要がなさそうですが。
そして、税制面の優遇措置を与えるのですから当然なんですが、NISA口座は一人につきひとつしか開設できません。開設の際に税務署への確認手続が行われるようで、NISA口座の開設には結構時間がかかります。私の場合は、実際に開設できたのは2月も半ばを過ぎた頃でした。
NISA口座では、普通に株式等を購入・売却することも出来るんですが、私は「投資信託」から始めることにしました。投資信託は、株式や債券など、様々な金融資産の組み合わせがパッケージ化されたもの。素人では難しい組み合わせ方を、プロの皆さんにお願いするわけですね。もちろん、組み合わせ方自体がいろいろあって、どれを選ぶかもこれまた大変そうなんですが。
投資初心者にとって投資信託のもうひとつありがたいところは、少額から始められること。しかも、月々1,000円単位の金額で、積立のような形で少しずつ買い増していくこともできます。この方法には、単に月々の出費が抑えられることの他にも、投資として有利な点がありますが、それについてはもう少しちゃんと理解できたらご紹介してみようかと思います。
そして、iDeCoの口座で私たちが年金を運用していく方法は、基本的にはこれと全く同じ積立投資。まずはこの方法に慣れておくことが必要かな?と思っています。もっとも、私のiDeCoが始まるのもそう遠い未来のことではないはずですし、練習期間はほとんどないも同然なんですが。
月々1万円程度を、複数の投資信託に振り分けて積み立てることにしてみました。株式と債券、国内のものと海外のものをいろいろと分散させています。値動きの違うものを組み合わせておくことで、全体で見たときの値動きを抑えるんですね。これがいわゆる「リスク分散」です。
始めたばかりの、1種類につき数千円ずつしか保有していない状態で、ジタバタしても仕方ないのはわかっているんですが、それぞれの動きがどうしても気になってしまうんですよね。毎日、評価額が数円上がった、下がった…というレベルでドキドキします。
器の小ささを露呈しているようで情けないなぁ…と思いつつ、この感覚はどこかで感じたものとよく似ているのに気がつきました。これは、太陽光発電で日々の発電量を見ながら一喜一憂するあの感覚とそっくりです。あれも、最終的には何年か動かしてみないと収支の変化はわかりませんからね。
余裕資金を預金口座に入れておくだけでは、この超低金利のご時世ですから、増えるなんてことはまずあり得ません。上がった、下がった…と日々ドキドキしているうちに、ちょっとでもお金が増やせたら嬉しいですよね。その程度で気楽に構えておいた方が良いような気がします。
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