先日、珍しく早朝に足がつってしまって目が覚めました。ふくらはぎの筋肉が収縮して痛くなる、いわゆる「こむら返り」です。ちなみに、蛇足ではありますが「こむら(腓)」はふくらはぎのこと。「足をつる」の「つる」がひらがな表記なのは、「攣る」の字が常用漢字外だからですね。
こむら返りへの対処としては、つま先を掴んで縮んだふくらはぎの筋肉を伸ばしてやることになるわけですが、就寝時に発生してしまうと、起き抜けでなかなかとっさの対応は取れません。結果的に、ふくらはぎの痛みが残ってしまうこともあります。このときの私は、丸一日くらい足を引きずる羽目になりました。
こむら返りの原因はいろいろと考えられるわけですが、真っ先に思いつくのはランニングで無理をしすぎたのでは?ということ。年度末は例年のように仕事が忙しく、早起きして走ることがなかなかできていませんでした。4月から職場が異動になり、通勤時間が短くなったので、これなら走れるぞ!と喜んだんですが、数回走っただけでこの状況。結構凹んでいます。
もっとも、よく考えてみると他にも原因はありました。これまでも1日5kmくらいは歩く通勤をしていましたが、階段は何カ所かあるものの、基本的には平坦な道でした。異動になって、通勤で歩く距離が大幅に長くなったわけではないのですが、新しい職場に向かう途中には、結構長くて急な坂があります。これがふくらはぎに負担を掛けて、結果的に疲れを溜めてしまったのかな?という気はしなくもありません。
もちろん、こむら返りになんてならない方が良いわけで、予防の対策が重要になります。こむら返りが発生する要因にもいろいろありますが、運動の後に起こるものにしても、就寝時に起こるものにしても、水分やミネラルをしっかり補給しておくことが基本でしょう。
とはいえ、それだけでは対応できないときもあります。SNS上に足をつった話をアップしたら、ランニング仲間の先輩から「こむら返りに効く薬」を紹介していただきました。
「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」という漢方薬で、筋肉のけいれんを抑える効き目があるのだとか。Amazonで検索してみると、芍薬甘草湯を処方した薬は数多く市販されているようです。漢方と言えばココ!というツムラなどから出ているのはもちろん、小林製薬の「コムレケア」なんかもこの漢方がベースになっています。
今回の件では、3日間で2回こむら返りに起こされたので、さすがにこれではちょっと…と思い、妻に頼んで薬を買ってきてもらいました。飲んでみたところ、それ以降は足がつることもなく、ぐっすりと眠れています。このまま落ち着いてくれると良いのですが、こむら返りは脳卒中や心筋梗塞、糖尿病など結構コワい病気の前兆として現れることもあるそうなので、今後の状況には引き続き注意しましょう。
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