新しいスマートフォン・NuAns NEO [Reloaded]を購入したときに、通信回線についても前の端末で使っていたauからBIGLOBE SIMに切り替えました。
BIGLOBE(びっぐろーぶ)は、そもそもは日本のパソコンの一時代を築いたNECによって立ち上げられた、超老舗のインターネットプロバイダであると共に、いわゆる格安SIMや格安スマホを提供するMVNOとしても最古参の業者のひとつです。現在も業界シェアでは10本の指くらいには入るようです。
基本的にNTTドコモとサービスエリアは同じですから、「つながらない」ということはほぼありませんし、通信速度についても特に不満を感じる場面はありません。もっとも、これは私自身が地方都市の郊外在住で、周辺に帯域を取り合う他のユーザーがいないから…というのが要因かも知れませんけどね。
SIMを切り替えたときにもちょっと説明しましたが、私は、もともとレッツノート・CF-RZ4内蔵のワイヤレスWANでデータ通信に使用するために、BIGLOBEのSIMを使っていました。今回は、この契約で利用していた3GBのデータ容量を、2台の端末でシェアするように契約を切り替えた形になります。
CF-RZ4で使っていたSIMは、NEO Reloaded用に使うため音声通話付きのnanoSIMに契約を移行したので、6月末で使えなくなることになっていました。そこで、7月頭から使えるように、「シェアSIM」というものを改めて申し込みました。その名のとおり、1契約分のデータ容量を複数の端末で分け合うための専用のSIMです。データ通信専用のSIMなら、Web上から申し込むだけですぐに発送していただけ、我が家には翌々日に届きました。
7月から、NEO ReloadedとCF-RZ4の2台で3GBを分け合うシェアSIM生活をスタートさせたわけですが、この契約の中で、今月はどのくらい通信量を使ったのかを確認するのは、意外に面倒な作業になります。
NEO ReloadedのOSであるAndroid 7.1では、設定画面の中で「モバイルデータ使用量」を確認することができます。毎月任意の日(私の場合はBIGLOBE SIMの締め日の1日)にデータ量のカウントをリセットし、その月の通信量を積み上げて覚えていてくれます。こちらで指定した容量に達したときに警告を通知したり、指定した容量を超えたら通信を使わないようにしたりする設定も可能です。
しかし、この機能でカウントしているのは、この端末で使った通信量のみ。複数枚のSIMでデータ量をシェアしている場合、他のSIMがどのくらい通信しているのかは全く把握されていませんから、ここで警告や通信カットの設定をしても、あまり意味がありません。
CF-RZ4のOSであるWindows 10の方でも、同様に設定画面の中に「データ使用状況」を確認できる機能があります。機能の中身もほぼ同様。しかし、こちらも他のSIMの通信量までは把握してくれません。
BIGLOBEでは、同社の格安SIMを挿したiPhoneやAndroid端末に向けて、「BIGLOBE SIMアプリ」を提供しています。ここで表示される「今月のデータ残量」は、契約上のデータ容量に対する残量で、複数のSIMが通信した量の合計となっています。
ただ、惜しいのは、どのSIMがどれだけ通信量を使ったのかの内訳が、このアプリからは見られないこと。SIM別の通信量は、BIGLOBEのWebサイト上から確認するしかありません。もっとも、スマートフォン用に最適化されたページも用意されているので、見に行くことはそれほど苦痛ではないのですが、アプリのように通知で残り容量の警告を出したり、通信を制御したり…という細かい仕事はできないでしょう。
複数のSIMの通信量をまとめて管理できる、「My Data Manager」というアプリがあるのだそうです。これを使えば、私が思っているような、シェアSIM容量を意識したアプリでの管理ができそうなんですが、複数の端末にインストールしたアプリから、同じPINをキーにしてクラウド上でデータを共有する…という仕組みなので、全ての端末にアプリをインストールしておく必要があります。
そして、残念なことにアプリがiOS用とAndroid用しかありません。Windows PC用のアプリはないので、私の場合は目的が達せられないんですね。BIGLOBE SIMアプリが同様の機能に対応してくれればいちばん嬉しいんですが、当面はWebサイト上から定期的に確認するしかなさそうです。
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